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県政にガツンとモノ申し、何があっても心配しないで良い広島を


by hiroseto2004
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「とめよう原発!かごしまの会」、三反園知事に原子力問題検討委員会(仮称)設置の緊急要請

2016年10月 6日
鹿児島県知事
三反園 訓 殿
       とめよう原発!かごしまの会
             代表 平良 行雄

原子力問題検討委員会(仮称)設置の緊急要請

 貴職におかれましては、県民が安心して暮らせる鹿児島県を構築するために、川内原発の即時停止、再検証にご尽力されていることに敬意を表します。

 先月末から今月初めにかけて、県民の代表である貴職が、川内原発を即時停止して、熊本地震後の再点検・再検証を二度にわたって要請したにもかかわらず、九州電力の瓜生社長は貴職の要請をことごとく無視し、川内原発の運転を継続しました。このような県民のいのちと暮らしを軽視する九州電力の態度に、私たち県民は心の底から怒りを感じています。

 同時に、定期点検に加えると九電が回答した「特別点検」についても、九州大学の吉岡斉教授によると、特別な内容ではなく、簡単に対処出来ることばかりである、ということも看過できません。

 今こそ貴職の公約である「脱原発、自然エネルギー社会の構築」の実現に向けた具体的一歩を、多くの県民が待ち望んでいます。そして、そのためには、先の県知事選挙において、貴職と「とめよう原発!かごしまの会」代表の平良行雄との間で締結した「政策合意文書」(別添)にもとづいて、原子力問題検討委員会(仮称)を早急に立ち上げ、専門家の意見も取り入れながら、川内原発の再点検・再検証を執り行っていくことが何よりも重要であると思われます。

 これまで貴職は、様々な場において「川内原発停止(定期点検含む)後の再稼動については、専門家による入念な点検・再検証を行った上で、安全性を確認する事が必要である」あるいは「安全性が確認できない原発は動かさない」などと発言されていることから、原子力問題検討委員会(仮称)を早急に立ち上げ、専門家も交えた集中的な論議を行い、その結論にもとづいて定期点検後の再稼動の判断がなされるものと確信しております。

 また政策合意文書には、「③両者は原発に関する諸問題を検討する『原子力問題検討委員会(仮称)』を県庁内に恒久的に設置し、答申された諸問題についての見解をもとに県としての対応を確立していくことを合意した」とあります。仮に、「原子力問題検討委員会」の設置が遅れ、会からの答申が行われていない空白期間においては、論理的には当然「県としての対応を確立」できていないものと解釈でき、再稼働は行われないものと考えます。

 なお、今回の要請(再提案)に当たっては、貴職が選挙期間中に度々見直しや再調査の必要性を発言されていた「避難計画」、「地震評価・基準地震動」、及び川内原発1、2号機の日本鋳鍛鋼(JCFC)製原子炉部材に欠陥(炭素偏析)があることがフランス経由で本年9月に発覚したことに鑑み「プラントの健全性」の3点に絞って、本人に了解のとれた委員候補のご提案を行います。

 以上を踏まえて、貴職と締結した「政策合意文書」にもとづいて、原子力問題検討委員会を早急に立ち上げるための要請(再提案)を下記の内容にて行いますので、直ちにご検討くださいますよう心よりお願い申し上げます。

                  記

1.原子力問題検討委員会(仮)(以下、検討委員会)については、早急に立ち上げ、遅くとも10月下旬までには第1回目の会議を開催すること。

2.検討委員会の設置については、下記の内容を考慮すること。
 (1) 検討委員会は、知事直轄の「専門的な助言・指導機関」とし、知事は検討委員会の見解を尊重して、県としての対応を確立していくこと。
 (2) 検討委員会の運営と議論とを円滑に進めるため、その内部に運営委員会と専門部会を設けること。
 (3) 運営委員会は市民代表、学識経験者および弁護士等で構成し、検討委員会および専門部会で検討すべき事項の振り分け、事項によっては複数の専門部会の開催が必要かどうか、さらに日程等の運営方針を決定すること。
  ・運営委員は必要に応じて、各専門部会に参加できるものとする。
  ・新たな専門部会の設置については、運営委員会で決定する。
  ・検討委員会を統括する委員長は運営委員から選出する。
 (4) 緊急に立ち上げる専門部会は、①プラントの健全性、②地震評価・基準地震動、③避難計画とし、各分野に精通した専門家で構成する。なお、各分野の検討結果は、検討委員会に「取りまとめ意見」として提出すること。
なお、④火山、⑤微量放射能、⑥温廃水、⑦核廃棄物、⑧その他についても、早急に順次立ち上げること。
 (5) 検討委員会、運営委員会、および専門部会の会議は公開を原則とすること。
 (6) 各専門部会の「取りまとめ意見」については、川内原発1号機定期検査終了前(12月上旬見込み)には受けるものとすること。

3.  検討委員会委員の提案 (敬称略)
 今回は、緊急性を要する運営委員会、及び①プラントの健全性、②地震評価・ 基準地震動、③避難計画の専門部会に限って、本人に了解のとれた委員候補を提案する。
(1)運営委員会委員  
  平良 行雄 (とめよう原発!かごしまの会代表)
   向原 祥隆 (反原発・かごしまネット代表)
  杉原  洋 (鹿児島大学非常勤講師)
  吉岡 斉 (九州大学比較社会文化研究院教授)
   森  雅美 (弁護士)
  松元 成一 (民間規制委員会・かごしま)
   木下 大然 (原発はいらない屋久島の会)

(2)専門部会委員 
①プラントの健全性
後藤 政志 元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士
田中 三彦 科学ジャーナリスト 国会事故調委員

②地震評価・基準地震動  
石橋 克彦 神戸大学名誉教授 (地震学)
北村 有迅 鹿児島大学大学院理工学研究科助教(地震学)
立石 雅昭 新潟大学名誉教授(地質学)
長沢 啓行 大阪府立大名誉教授 (基準地震動 耐震計算)

③避難計画
    青山 貞一 環境総合研究所顧問 東京都市大学名誉教授
  上岡 直見 環境経済研究所代表
    満田 夏花 国際環境NGOFoEジャパン
    山崎  博 鹿児島県護憲平和フォーラム
                             
※なお、本要請(再提案)の説明、及び鹿児島県における原発政策全般について忌憚なく意見交換するための面会も要請します。

以上


by hiroseto2004 | 2016-10-11 20:34 | エネルギー政策 | Trackback