サウジ、イエメンのお葬式会場爆撃で追い込まれる
2016年 10月 11日
サウジアラビア軍によるイエメンのお葬式会場爆撃の波紋が広がっています。
サウジ自身も隠しきれなくなり、調査するといいだしています。
アメリカと並ぶサウジのバックであるイギリスも黙っていられなくなりました。
しかし、こんなことになるまで、米英仏はなぜサウジをかばったのか。
憤りを覚えます。
ある報告によりますと、サウジアラビアは連合軍の戦闘機1機が、イエメンの首都サヌアでの葬儀に対して空爆を行ったことを密かに認めています。
8日土曜、サウジの戦闘機は、イエメンの首都で行われていた葬儀を攻撃し、この中で少なくとも140人が死亡しました。その多くは民間人でした。この攻撃の中ではまた、500人以上が負傷し、サウジアラビアが主導する連合軍がイエメン攻撃で行った最大の犯罪のひとつとなりました。
BBCは11日火曜、「サウジアラビアは自らが主導する連合軍の戦闘機がこの攻撃に関わったことを密かに認めた」と報じました。
この報告では、サウジアラビアはこの攻撃と救援隊を標的にした二回目の攻撃に関する調査への参加を求めたイギリスの要請に同意したとされています。
こうした中、イギリスは2015年3月から開始されたイエメン攻撃におけるサウジの支持国として、これまで、サウジアラビアに兵器を売却している最大の国となっています。
8日のサウジアラビアによる攻撃は、国際的な非難を引き起こしました。イギリス政府も異例の措置として、攻撃の調査に参加することを要請しました。
こうした中、人権団体は、最近の攻撃に関する完全に独立した調査の実施を求めています。これに対してサウジアラビアは、この攻撃の調査の責任を負おうとしています。サウジ当局は、この調査は何ヶ月もかかる可能性があると表明しています。
国連のゼイド人権高等弁務官が、最近イエメンの首都サヌアで発生した犯罪の実行犯に対する公正な処遇を求めました。
ロイター通信が、スイス・ジュネーブから伝えたところによりますと、ゼイド人権高等弁務官は10日月曜、声明を発表し、数百人もの犠牲者を出したイエメン・サヌア近郊の葬儀会場に対する空爆事件に触れ、この攻撃で戦争犯罪が行われた可能性に関する国際的な調査を要請しています。
また、「サヌア近郊の葬儀会場に対する残虐な空爆は、イエメンでの人権侵害の事例が今なお処罰されないまま残っていることを示すものだ」とし、「国連人権理事会の複数の加盟国が、適切な調査を阻止することで、この事件の実行犯に対する処罰の回避に加担していた」と語りました。
国連人権理事会は先月、2015年3月からサウジアラビアの軍事攻撃の対象となっているイエメンでの人権侵害の事例の調査を目的とした、独立調査委員会の結成を見送りました。
8日土曜、サウジアラビアの戦闘機がイエメン・サヌア近郊の葬儀会場を空爆し、これにより数百人の死傷者が出ています。
イランのホシュルー国連大使が、イランのイエメンへの人道支援移送に向けた国連の措置を求めました。
イルナー通信によりますと、サウジアラビア連合軍は最近、イエメンの首都サヌアで行われていた葬儀を攻撃し、この中で数百人が死傷しました。
この犯罪を受け、イランはイエメンの負傷者をイランで受け入れる用意を表明しました。
国連のオブライアン人道問題担当事務次長は、10日月曜、この問題に関してホシュルー大使と協議しました。
ホシュルー大使はこの会談で、この攻撃の負傷者の多くが重傷を負っており、大規模な被害が出ていることについて触れ、イランがイエメンの人々に人道支援を移送することができるよう、国連が早急に措置を講じるよう求めました。
一方、国連の報道官は10日月曜、「国連の関係者は、イエメンへの人道支援が滞りなく行われ、負傷者の治療や国外搬送を促そうとしているが、残念ながら今もそれは実現していない」としました。
イラン外務省のガーセミー報道官も、「サウジによるイエメン民間人の殺害は、国際的な裁判所で戦争犯罪として審理されるべきだ」と述べました。
ガーセミー報道官は、「イエメン人は一部の西側諸国、とくにアメリカがサウジアラビア政府に供与した兵器によって殺害されており、そうした恐ろしい兵器は罪のない人々の命を奪っている」としました。
また、「イランは国際社会と人権擁護機関が、現状において、サウジの行為を戦争犯罪の問題として提起するよう求めている」と強調しました。