追い詰められるサウジ国王・アブドゥルアズィーズ被疑者とアメリカの責任
2016年 10月 13日
いよいよ、サウジアラビア国王・サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ被疑者らも追い詰められてきました。アブドゥルアズィーズ被疑者らは、イエメン人虐殺の戦争犯罪人です。
ヒューマンライツウォッチ、「アメリカはイエメン人の虐殺に責任を負っている」
http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i18472
国際人権団体ヒューマンライツウォッチが、アメリカはイエメンの人々の虐殺に責任があるとしました。
イエメンの国営通信が13日木曜に伝えたところによりますと、ヒューマンライツウォッチの調査員は、報告の中で、サウジアラビアに対するアメリカの支援停止を要請するとともに、アメリカはサウジアラビアに対する数十億ドル分の武器の移送と、サウジアラビアによるイエメンの民間人4000人以上の虐殺に責任があるとしました。
この調査員はまた、「アメリカの政府関係者が、『サウジアラビアはイエメン攻撃のために、アメリカから金額のかかれていない小切手を受け取ったわけではない』と語っているのにもかかわらず、アメリカの支援により、サウジアラビアのイエメン攻撃は続けられている」と述べました。
さらに、サウジアラビアのイエメン各地への攻撃は、軍事的な対象、民間の対象と分けられておらず、これは大きな人的、物的被害を引き起こしており、戦争法の観点から、非合法だとしました。
この調査員は、サウジアラビア主導のアラブ連合の度重なる空爆が、製薬工場や食料の貯蔵庫、国境なき医師団の医療施設や病院、市場などの町の施設に対して、業務時間内に行われていることについて非難しました。
サウジアラビアはアメリカの支援を得て、一部のアラブ諸国と協力し、2015年3月からイエメンに対する攻撃を開始し、この攻撃で多くのイエメン人が死傷しています。
アメリカ民主党議員、サウジアラビアを非難
http://parstoday.com/ja/news/world-i18442
アメリカの民主党議員が、サウジアラビアによるイエメン空爆と民間人の殺害は、戦争犯罪に相当するとしました。
ロイター通信が、アメリカ・ワシントンから伝えたところによりますと、カリフォルニア州出身のテッド・リュウ民主党議員は、ケリー国務長官に書簡を送り、「サウジアラビア主導の連合軍は、イエメンで70回以上も違法な空爆を行った」としました。
リュウ議員は、オバマ政権に対し、イエメンを空爆している、アラブ連合軍との協力を停止するよう求めました。
さらに、「サウジ連合は、民間人を意図的に攻撃しているか、または民間地域と軍事地域の区別がついていないかのどちらかだが、いずれの場合も、戦争犯罪に相当する」と述べました。
また、「アメリカのサウジアラビアに対する武器の売却などの支援は、アメリカの見直しが完了するまでに停止されるべきだ」としました。
今月8日、サウジアラビアはイエメンの首都サヌアの葬儀会場を空爆し、これにより、少なくとも144人が死亡、520人以上が負傷しました。