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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

追い詰められるサウジ国王・アブドゥルアズィーズ被疑者とアメリカの責任

いよいよ、サウジアラビア国王・サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ被疑者らも追い詰められてきました。アブドゥルアズィーズ被疑者らは、イエメン人虐殺の戦争犯罪人です。

また、同被疑者や、前々国王のファハド・ビン・アブドゥルアズィーズ被疑者(2005年崩御)らは、911テロの黒幕としても責任重大です。
そして、その被疑者らに武器を供給してきたのが他でもないアメリカです。1979年のイラン革命でアメリカは「白色革命」(上からの西洋化)をイランで進めてきた傀儡のパフレビー皇帝を失いました。アメリカは、イランに対抗するため、イラクのサダーム・フセインを支援しますが、1990年のクウェート侵攻で「飼い犬に手をかまれる形」になります。傀儡を失うたびに、アメリカは、ますます、対ソビエト、冷戦崩壊以降は、対イランの戦略上、サウジに肩入れを強めてきたのです。サウジは、イラクやイランなど、比べものにならないほどの専制王制国家です。イラクやイランはそれでも形式的には民主主義があるし、女性の社会進出もそれなりに進んでいますが、サウジアラビアはイスラム国と殆ど変わらない有様です。
そのサウジを、民主主義と人権の旗手を自任するアメリカが支援してきたのです。
だが、2016年に入り、機密解除でテロの黒幕がイラクではなくサウジであったこと、それを当時の大統領のブッシュ被疑者らがもみ消したことが確定。イエメンのお葬式会場をサウジが爆撃するに至り、そのアメリカでもサウジアラビアを非難する声が高まってきました。
911テロの犠牲者の遺族がサウジに損害賠償を請求するための法律も整備されました。
そして、お葬式会場爆撃後は、アメリカの国会議員が次々とサウジを非難しています。
遅きに失したとは言え、当然のことです。
しかし、アメリカ自身も、イエメン人に対して間接的な責任はありますし、何よりテロの濡れ衣をイラクに着せ、これを戦争で破壊した罪は極めて重い。アメリカは、イラク人に謝罪と補償をすべきだし、そのための資金は、当時の大統領・ジョージ・ブッシュ被疑者ら政府幹部(=彼らの多くが軍需企業幹部でもある)が私財を提供してまかなうべきです。
サウジが窮地に追い込まれているのは、一つは、シェールガス革命などで、サウジのエネルギー市場での比重が低下していること。また、サウジが石油に頼りすぎたため、同じ中東でも自動車産業などを育ててきたイラン(いまやフランスやイギリスの半分以上の規模がある)やイスラエル(自動運転技術関連は凄い)に比べて経済的にも冴えないことが挙げられます。

こうした中で、焦ったサウジが、イエメンで無茶をしているということも言えます。

サウジをアメリカが見放すのは結構ですが、それとともに、イエメン人やイラク人に対する責任もきちんと自覚して頂きたいものです。
日本もアメリカのねつ造した大義に基づく戦争を支持し、後方支援とはいえ、派兵したことを反省しなければなりません。

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写真は「イラン日本語放送」より。



ヒューマンライツウォッチ、「アメリカはイエメン人の虐殺に責任を負っている」

http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i18472

国際人権団体ヒューマンライツウォッチが、アメリカはイエメンの人々の虐殺に責任があるとしました。

イエメンの国営通信が13日木曜に伝えたところによりますと、ヒューマンライツウォッチの調査員は、報告の中で、サウジアラビアに対するアメリカの支援停止を要請するとともに、アメリカはサウジアラビアに対する数十億ドル分の武器の移送と、サウジアラビアによるイエメンの民間人4000人以上の虐殺に責任があるとしました。

この調査員はまた、「アメリカの政府関係者が、『サウジアラビアはイエメン攻撃のために、アメリカから金額のかかれていない小切手を受け取ったわけではない』と語っているのにもかかわらず、アメリカの支援により、サウジアラビアのイエメン攻撃は続けられている」と述べました。

さらに、サウジアラビアのイエメン各地への攻撃は、軍事的な対象、民間の対象と分けられておらず、これは大きな人的、物的被害を引き起こしており、戦争法の観点から、非合法だとしました。

この調査員は、サウジアラビア主導のアラブ連合の度重なる空爆が、製薬工場や食料の貯蔵庫、国境なき医師団の医療施設や病院、市場などの町の施設に対して、業務時間内に行われていることについて非難しました。

サウジアラビアはアメリカの支援を得て、一部のアラブ諸国と協力し、2015年3月からイエメンに対する攻撃を開始し、この攻撃で多くのイエメン人が死傷しています。


アメリカ民主党議員、サウジアラビアを非難

http://parstoday.com/ja/news/world-i18442

アメリカの民主党議員が、サウジアラビアによるイエメン空爆と民間人の殺害は、戦争犯罪に相当するとしました。

ロイター通信が、アメリカ・ワシントンから伝えたところによりますと、カリフォルニア州出身のテッド・リュウ民主党議員は、ケリー国務長官に書簡を送り、「サウジアラビア主導の連合軍は、イエメンで70回以上も違法な空爆を行った」としました。

リュウ議員は、オバマ政権に対し、イエメンを空爆している、アラブ連合軍との協力を停止するよう求めました。

さらに、「サウジ連合は、民間人を意図的に攻撃しているか、または民間地域と軍事地域の区別がついていないかのどちらかだが、いずれの場合も、戦争犯罪に相当する」と述べました。

また、「アメリカのサウジアラビアに対する武器の売却などの支援は、アメリカの見直しが完了するまでに停止されるべきだ」としました。

今月8日、サウジアラビアはイエメンの首都サヌアの葬儀会場を空爆し、これにより、少なくとも144人が死亡、520人以上が負傷しました。


by hiroseto2004 | 2016-10-13 21:33 | 国際情勢 | Trackback