停戦にもかかわらずサウジ軍の攻撃続く【イエメン】
2016年 10月 23日
イエメンでは国連による停戦が成立したにもかかわらず、サウジアラビアの攻撃が継続しています。
停戦成立にもかかわらず、サウジアラビアの戦闘機が依然としてイエメン各地への爆撃を続行しています。
イエメンのニュース専門局であるアルマスィーラによりますと、サウジアラビアの戦闘機は23日日曜午前、停戦に違反し、イエメンの首都サヌア州の各地および、空軍基地を攻撃しました。
サウジアラビアの戦闘機はさらに、イエメン南西部タイズ州の各地、西部フダイダ州の海軍基地、北西部ハッジャ州を攻撃しました。
また、22日土曜にはこのほかにも、サアダ、ジャウフ、マーリブ、ハッジャの各州に対する攻撃が行われ、イエメン市民が新たに死傷しました。
サウジアラビアによるこうした停戦違反の一方で、国連のイエメン問題担当代表は、72時間の停戦協定をさらに延長しようとしています。
延長の可能性を視野に入れた72時間の停戦合意は、国連の監視のもと、20日木曜開始されました。
イエメンの国会議員も22日、声明を発表し、イエメン戦争の継続や同国の包囲の責任は国連にあるとしています。
イエメン国会は、イエメン戦争でのサウジアラビアの戦争犯罪の実態調査を目的とした中立な国際調査委員会の即時結成を求めました。
イエメンは、1年7ヶ月前から、サウジアラビアによる海と空からの攻撃を受けており、これにより現在までに多数が死傷したほか、多くの人々が住む家を失っています。
by hiroseto2004
| 2016-10-23 21:28
| 国際情勢
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