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by hiroseto2004

中国艦船、南シナ海を去る

ドゥテルテ大統領は、司法裁判所で事実上勝ったことも、うまくカードとして活かし、中国からの援助引き出しもしていますね。

ここまではドゥテルテ外交に、安倍晋三も習近平もうまく立ち回られています。

それにしても、ドゥテルテ大統領は、どちらかというと、ベネズエラのチャベス大統領に限りなく近いような気がしますね。



フィリピンのアベリヤ大統領報道官が、中国の艦船が南シナ海を去ったことを明らかにしました。

ガッファーリー解説員

中国の艦船が南シナ海を去ったことは、先週の中国における、中国とフィリピンの首脳会談の成果だと見ることができるでしょう。中国は、フィリピンのドゥテルテ大統領が中国を訪問するまで、南シナ海の中国艦船に対するフィリピン側の警告を無視していました。中国はまた、南シナ海の領有権を巡り、フィリピンに有利な判決を下した常設裁判所の裁判の結果にも注目していませんでした。

しかし、一連の情勢変化により、中国は再び、フィリピンに対して温和な政策を取り、南シナ海に関する問題の解決を目指し、外交的な可能性を利用しようとしています。実際、中国は、ここ数ヶ月、アメリカのアジアにおける軍事政策に対するフィリピン大統領の行動を観察した上で、自分たちの行動をそれに合わせようとしています。アメリカの安全保障面での圧力は、アジアのどの国の利益にもなりません。それどころか、アジアの安全保障環境を変えることになるでしょう。ここ数年、中国は、全てのアジア諸国、特にアメリカと軍事関係を有する国々に対し、アジアに生じた問題は、二国間で、アメリカの干渉を受けずに解決するよう警告してきました。

アメリカは、領土問題に注目し、アジア諸国の人道問題を理由にした干渉政策により、中国に対抗する戦略を取るでしょう。中国によれば、韓国や日本がアメリカに同調していることが、アジアの安定と安全を崩す要因になっています。

中国は、アジアの全ての国との協力に向け、適切な雰囲気を作ろうと努める中で、より負担の少ない方法を選んでいます。中国によれば、ドゥテルテ大統領の抑制のきかない行動やアメリカの政治家に対する攻撃は、思慮に欠けた一瞬の行動と見ることもできますが、中国が伝えようとしているのは、アメリカはアジアだけでなく、世界全体に軍事的な支配を広げようとしている、ということです。

中国艦船の南シナ海からの撤退は、中国とフィリピンの関係の新たな幕開けと見ることもできますが、中国は30年以上も前から国際システムに加わっており、経済分野では、欧米諸国が世界の財政危機の解決における中国の影響力を認めているほどです。

中国は、1997年7月、東南アジアを財政危機から救うことができました。また、中国は、世界はもはや、アメリカの支配を受け入れることはできないと警告しました。この問題に注目すると、フィリピンもまた、南シナ海での自国の利益を守るため、より複雑な方法を用いようとしているようです。


by hiroseto2004 | 2016-11-01 18:11 | 国際情勢 | Trackback