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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「アンチトランプ」で「幅広く票を取る」つもりが、トランプの術中だった?クリントン陣営

アメリカ大統領選挙でトランプ(共和党)に敗北したクリントン(民主党)。

クリントンも実は、格差是正についてサンダースの影響で「それなり」には取り入れています。
ただ、途中から「アンチトランプ」を意識しすぎて政策が後景に引いてしまった。






「差別するけど、既得権益と関係ないトランプ」か
「人権というけど空爆しまくり、格差拡大しまくりの既得権益に連なるクリントン」か
のイメージ対決に持ち込まれた時点で「勝負は分からなくなった」。
一つは、アンチトランプということで、共和党の穏健派の票も期待できる雰囲気がでたため、意図的に社民主義カラーを薄めたのかもしれない。
しかし、それが、かえって、格差是正重視の若者リベラルを引かせてしまい、票が伸びきらない結果になったかも知れません。
共和党の穏健派と言っても最後は、最高裁判事の指名権がある大統領を民主党に渡したがる訳がないが、その票を期待して格差是正を薄めたとしたら、失策でしたね。
これは日本の野党にも教訓です。今の日本でも、弱者は死ね的なイデオロギーが、幅をきかせています。麻生太郎さん、片山さつきさん、長谷川豊さん、植松聖被疑者などが主流イデオロギーです。
ただ、そうした主流イデオロギーに対して「黙って反対票」を入れる有権者は、政治家や市民運動家が想像するよりは多い。

主流イデオロギーに反対を表明したら「職場(家庭、地域)の植松被疑者(片山さつき、麻生太郎)」から、攻撃されますから。
それでもデモや集会には来なくてもしっかり情報は集め、黙って共産党や民進党左派などに投票している人は案外多い。

問題は、野党政治家なり市民運動家なりが、そういう人たちを置き去りにしてしまうことです。

 戦争なり、原発と違い、貧困は自己責任にされがちです。
戦争も原発も国家権力なり巨大企業という責任者があきらかだから、比較的幅広く反対運動は組みやすいのも確かでしょう。それこそ、
「戦争は貧困高校生のせいだ!」とか、
「原発事故はホームレスのせいだ!」なんて叫んでも「お前アホか」でおしまいです。

しかし、貧困は「自己責任」でかたづけられやすい。あるいはトランプのように貧困を移民のせいにするか?どちらかです。

そういう不毛なことにならないよう、格差是正の面で日米のリベラル派の政治家や市民運動家は踏ん張らないといけない。

 もはや日本では、主流イデオロギーを占める「あなたの街の植松被疑者や片山さつき」から野次られようが、踏ん張らないと。

 そしてトランプのような国家社会主義者に対しては「差別はけしからん」というよりも「アメリカ人(日本人)も移民も安くこき使う資本の問題」こそ取り上げて反論すべきでしょう。

さもなくば、格差是正を期待して共産党や民進党左派などにこっそり投票している人たちを切り捨て、がっかりさせてしまいますよ。


by hiroseto2004 | 2016-11-11 20:24 | 国際情勢 | Trackback