イラン外務省、「サウジアラビアのイランへの敵対は国内の問題に起因」
2016年 11月 22日
イランの外務省は、サウジのイランへの敵対は、国内問題が原因だと指摘しました。
また、改めて米軍の駐留が地域の問題を解決しないとの姿勢を示しましたね。この点は全くその通りだと思います。
イラン外務省のガーセミー報道官が、「イランを抜きにしたペルシャ湾岸諸国の連合の結成やOICイスラム協力機構からのイランの除外という提案は、サウジアラビア国内の問題に起因している」と語りました。
ガーセミー報道官は、21日月曜、定例記者会見で、サウジアラビアは必要な理性を持ち合わせていないとし、「サウジアラビアは、地域の過去の独裁者たちと同じ、誤った道を進んでいる」と語りました。
さらに、「OICは、イスラム世界に対立や嫌悪、分裂を生み出すのではなく、自分たちの本来の役割に撤するべきだ。将来、イスラム諸国に対する行動の責任を取らなければならなくなるだろう」と語りました。
また、シリアの分離に関する国連シリア特使の提案について、「この提案は一時的なものであり、これらの計画のいずれも、シリアの政況や戦況の複雑さを理由に、実施されていない」と語りました。
ガーセミー報道官は、NATO北大西洋条約機構との協力の拡大に向け、この組織の基地を設ける用意があるとしたクウェートの表明についてのIRIB記者の質問に対し、「地域の安全と安定は、地域諸国の協力によってのみ、実現される。地域における外国軍の駐留が問題を解決したことはない」と強調しました。
さらに、核合意に関するアメリカの次期大統領とその顧問らの立場について、「イランは、さまざまな選択肢によって対抗する用意があり、アメリカが核合意に反して行動しようとしていると感じれば、必要な措置を講じるだろう」と語りました。