イラクで米軍、イエメンでサウジが民間人を殺害
2016年 11月 29日
ニューヨーク、マドリード、ロンドン、パリ、ダッカ・・。先進国で起きたテロ、先進国民を標的としたテロも悲惨です。
また、アメリカにおいて、トランプ当選に勢いづいて、少数派に対して多数派が暴力・暴言を吐く動きが加速しているのもゆゆしきことです。
それはそうなのだが、「先進国の多数派」よりも「先進国の少数派」よりも虐げられているどころか、先進国やその手先の国家指導者により人権そのものを根こそぎ奪われている人たちがいる。そして日常化してしまって誰もあまり注目しない。
シリアで、イラクで、イエメンで。
そのことを忘れてはならないのではないでしょうか?
サウジアラビアが新たにイエメンの住宅地を空爆し、これにより民間人19人が死亡しました。
アルアーラムチャンネルが28日月曜に伝えたところによりますと、サウジアラビアの戦闘機はイエメン西部フダイダ州の町を空爆し、これにより民間人16名が殉教、11名が負傷しました。
サウジアラビアの戦闘機はまた、フダイダ州の別の町を空爆し、これにより民間人3名が死亡しました。
イエメンの軍と義勇軍も、このサウジアラビアの侵略行為に報復し、サウジアラビア南部の軍事基地に向けて数発のミサイルを発射し、これによりサウジアラビア軍兵士数名が死亡しました。
イエメンのミサイル部隊や人民委員会も、同国南西部タイズ州の沿岸でサウジアラビアの軍用ボートを攻撃しました。
この1年8ヶ月にわたる、アメリカの支援を受けたサウジアラビアの攻撃で、多くのイエメン人の死傷者が出ています。
この攻撃で、80%以上のイエメンのインフラが完全に破壊されました。
アメリカ主導の対ISIS有志連合がイラク北部モスルの住宅地を攻撃し、少なくともイラクの民間人18人が死亡しました。
IRIB通信によりますと、イラクの地元筋は、27日日曜、アメリカ連合軍の戦闘機によるモスル市への攻撃で、女性14人を含むイラク人市民18人が死亡したことを明らかにしました。
アメリカは最近、モスルでの生徒殺害、25人が死亡したキルクークでの追悼儀式への攻撃を行っていますが、国連はこれに沈黙しています。
アメリカの軍事関係者は、誤ってイラク人を標的にしたと主張していますが、モスル解放作戦の計画は完全に明らかなものいます。
アメリカが主導する対ISIS連合は、テロ対策を口実に、2014年9月からシリアとイラクでの空爆を開始しました。
モスル解放作戦は10月17日から、イラクのアバディ首相の指示により、国軍、義勇軍、クルド人部隊ペシュメルガ画参加し開始されました。これらの部隊はこれまで、モスルのあるニナワ州の大部分をISISの占領から解放しています。