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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

学費値上げ阻止に敗北し空港反対闘争に力を入れた日本学生運動と、空き家占拠を進める欧州左派の若者

日本がいまや先進国でもひどい新自由主義になったのはなぜか?
ひとつの答えは学生運動にあります。
いまから50年近く前、日本の学生運動は学費値上げ阻止を出発点としました。しかし、ご承知のように敗北しました。
学生運動敗北後、日本の学費は暴騰した。
学生運動指導部の新左翼は成田空港反対闘争に突き進んだ。
成田空港に反対するなとは言わない。しかし、成田空港反対闘争は、そもそも、小ブルジョワとも規定される地主のための闘争である。新左翼よりはむしろリバタリアン政党に馴染む課題です。
他方、欧州の左翼は、同じ土地問題でもプロレタリア寄りから取り組んだ。すなわち、空き家を勝手に占拠して住む運動です。
欧州ではそもそも、土地所有権はそんなに絶対視されません。
成田空港反対闘争は、土地所有権絶対視を前提にしていたと思います。従って成田空港反対闘争は、反権力のリバタリアン闘争であるが、左翼運動の本来任務ではない。
日本の左翼、とりわけ学生運動から派生した新左翼は、左翼というよりは小ブルジョワのリバタリアン闘争に偏った。
住まいの貧困が日本できちんと取り組まれなかった背景のひとつには、左翼が、リバタリアン的だったことがあるとにらんでいます。
学費値上げ阻止に敗北し、住まいの貧困より所有権絶対視を前提にしていた成田空港反対闘争に比重を置いた日本の学生運動。
その責任はきちんと取っていただきたい。
奨学金返済に苦しむ学生、住まいの貧困に苦しむ若者たちに連帯した運動を盛り上げ、もって今までの総括としていただきたい。
無茶な要求でしょうか?


by hiroseto2004 | 2016-11-30 18:44 | 思想・哲学 | Trackback