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エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

西側の対抗勢力が東側からイスラム過激派に変わった結果起きたこと


 「1964年大統領選挙でゴールドウォーターが失神KO負けしたのに、52年後の今、なぜ似たような暴言王のトランプが勝ったのか?」という疑問に関連し、「西側の対抗勢力が、東側からイスラム過激派に変わったことも、西側で起きている政治の地殻変動に関係がある」とのご指摘も頂きました。

 かつての西側は、東側に対抗すべく、格差を是正する努力をしていました。そうしないと、東側に対する正当性を失うからです。もっと踏み込んで言えば、労働者が革命を起こしかねない。それを押さえるために西側の保守勢力も譲歩をしました。その過程で、東側(実態はスターリン主義であっても)が建前としては掲げていた平等や差別の撤廃なども取り入れていった。

 ところが、東側が崩壊した。アメリカや欧州は、勝ったのは自分たち西側だと調子に乗ってしまった。
新自由主義グローバリゼーションを進めた。その代表が、クリントン(夫)やブッシュ父子です。欧州で言えば、シュレーダーやメルケルらも、新自由主義を進めました。





 他方、左派陣営を支持していた特に大都市のインテリは、は階級格差是正への熱意を失い、ジェンダーや環境、情報公開と言った分野にエネルギーを注いだ。いわゆるポストモダニズムです。そのことによる一定の前進は否定できない。
 その彼らが、クリントン(妻)や、日本で言えば民主党を持ち上げてきた。
 しかし、その結果、階級格差は拡大。2000年代の半ばには矛盾が限界に達した。
 他方、東側の崩壊の空白を突いて、かつて、アメリカが東側に対抗して育てたイスラム過激派が中東各地で勢力を拡大。911テロを契機にアメリカは、イスラム過激派との対テロ戦争に突入しました。
 イスラム過激派に対抗しようとすればするほど、アメリカやアメリカに従属する日本などの西側は、権威主義的、抑圧的な体制に傾いていきます。
 そして、西側による空爆の結果、難民が発生し、難民が欧州に流入し、摩擦も発生し、排外主義的な感情も高まっていきます。これは、ハッキリ言って「欧州による」逆ギレとしかいえない反応ですが、とにかく、排外主義的感情の暴走が止まらなくなっています。
 「多様性は尊重するが階級格差は放置する」イメージがあるポストモダニズムへの反感がトランプなり、ルペンなり、イギリスのEU離脱、ドイツの「ドイツのための選択肢」などのバカ受けを招いています。
 他方、格差拡大を背景に、若者を中心に左派の復興の動きも見られます。ただし、この左派は、どちらかといえば、経済格差是正に重点を置いています。もちろん、「反差別」を軽視しているわけではないが、若者が置かれている状況は、たとえば女性であっても伝統的な男女差別よりは過労死の方が現実的脅威になっていることは電通の労災を見ても明らかです。
 また、そもそも、若手にとっては「差別がない状態」は「所与のもの」であるということもありました。
 こうした中で、米欧でも日本でも年配左派(ポストモダニズム)の「反差別重視」と若手左派の「経済格差是正重視」の間にずれが出てきている。
 そうした中で、選挙でも、リベラル層の票がまとまらず、極右的な政治家や政党を利する傾向が見られるのも事実です。

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by hiroseto2004 | 2016-12-03 19:12 | 思想・哲学 | Trackback