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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

第二次世界大戦の反省、被害者としての側面ばかり強調しては、未来に生かせない

日本人が第二次世界大戦を反省するとき、
「原爆でひどくやられた。」
「空襲でひどくやられた。」
「シベリア抑留でひどくやられた。」
ことが主軸になってきました。

加害者としての側面は全くといっていいほど最近まで考慮されてこなかったのです。

左翼でも、日本の加害者としての側面に光を当てていたのは「ヒロシマと言うとき」を
詠んだ栗原貞子くらいなものです。

左翼やリベラルが本格的に加害責任に取り組んだのは1991年の広島市長の平和宣言くらいからです。
それまでは、冷戦構造に阻まれていたと言うことはもちろんあります。
韓国は反共主義でしたので、日本社会党や日本共産党の人が訪韓することはなかった。
中国についても、日本共産党は中国共産党とずっと険悪でしたし、日本社会党もどちらかといえば
冷戦時代はソ連寄り(中国とソ連はかなり険悪だった)だったということも影響しているでしょう。

実際には、皆さんもご存じの通り、日本は、中国に海外派兵しまくっていました。
その延長線上に、米英と戦争状態になったのです。
しかし、日本人が戦争を本格的に意識して尻に火が付いたのは実は1944年のサイパン島陥落以降です。

戦争の加害者だった日本人が本格的に「被害」を受けるようになったのは、中国に海外派兵していた期間から見れば
1年というごくわずかです。

戦争と言えば、日本人の空襲被害。そういう刷り込みが左右両翼問わず根強い。

しかし、現代でもそうですが、先進国は、イスラム諸国に海外派兵して市民を殺しまくっている。
それに対して報復という形で、イスラム過激派が先進国内でもテロを行う。
こういう状況になっているのです。

このような状況で
「自分たちの被害を恐れる平和運動だけ」では不十分ではないでしょうか?

自分たちが、シリアやイエメンやイラクでの加害者になることに反対する平和運動でなければならないのではないでしょうか?

そのことをもう一度問いかけたいのです。

もちろん、日本の左翼・リベラルがその点でまだまだ不十分だからと言って、野党・市民連合候補を選挙で応援しないなんてけちくさいことは本社社主は申し上げません。

とにかく、既に始まってしまった戦争、安倍総理が参戦してしまった戦争をこれ以上拡大しないためには。


by hiroseto2004 | 2017-01-09 19:18 | 歴史 | Trackback