トランプによる「アメリカ保護主義元年」・・・日本はイランを参考にしたら
2017年 01月 21日
2017年はトランプによる「アメリカ保護主義元年」になります。
TPPについてはトランプは就任とほぼ同時に自ら離脱しました。
TPP自体は、大手企業に民主主義国家を上回る力を与えるもので有り、大問題でした。
ただ、今後は、トランプ米国が保護主義を本格化させます。
日本も、対米貿易黒字では稼ぎにくくなるのは目に見えています。
しかし、考えようによっては、それならそれで生きる道はあります。
いまこそ、日本が参考にすべきはイランです。
イランは、1979年にアメリカの傀儡の皇帝・パフレビー二世がイラン・イスラム革命で打倒されました。アメリカ大使館が学生たちに占拠され人質事件が発生しました。
このとき以来、アメリカはイランを目の敵にして関係を断絶したのです。
さらに、2002年には、イランを悪の枢軸に指定。さらに、2000年代半ばには核疑惑を理由に制裁も科したわけです。
しかし、イランは、アメリカに対する石油輸出が出来なくなったおかげで、経済構造の転換に成功したのです。
自動車産業などは、規模では、イギリスやフランスに迫る勢いです。
また、テヘランは、中東で一番治安が良いと言われています。
いま、イランは、中南米や東南アジア、東欧などへ外交攻勢をかけ、経済協力を進めています。
アメリカはイランを挑発してきましたが、イランはそれに乗らないできました。
サウジアラビアなどは、なまじアメリカに甘やかされたばかりに、構造転換が遅れて苦しんでいます。
アメリカを当てにしすぎないようにすることは、可能です。
トランプが日本に喧嘩をふっかけてきても、挑発に乗らず、
1,アメリカ以外との関係強化
2,国内の内需拡大、特に、教育や社会保障の充実による格差是正を通じた庶民向けの内需の底上げ
で十分対応できるでしょう。