アメリカ版後醍醐天皇=トランプが招く「南北朝時代」?
2017年 02月 01日
アメリカ版南北朝時代へ?
くどいようだが、アメリカとは自由民主主義と人権が看板であり、その看板を下ろしたら存在意義がなくなります。
世界で唯一かつ最大のイデオロギー国家です。
※中国は社会主義と言っても社会主義でなければ中国でないわけではないですから。北朝鮮は只の絶対王政ですし憲法からも共産主義という文言を削ったとか。
アメリカが戦争をするときも、必ず「民主主義のため」「自由のため」「人権のため」という錦の御旗のもとに行ったのです。
しかるにトランプはその看板を下ろすわけです。自由民主主義と人権ではなく、「田舎政治」の論理を国政で丸出しでするということです。
こんなことをしたら、大変な混乱になる。
トランプは日本で言えば、後醍醐天皇みたいなことをやらかしてくれた。
大統領令乱発は後醍醐天皇の綸旨乱発に似ています。
また、トランプは「ワシントンから国民に権力を取り戻す」と言っています。
一見、民主的なように見えます。
似たようなことをしようとしたのが後醍醐天皇です。
後醍醐帝は、幕府や朝廷の公家と言った「中間集団」をバイパスして直接武士とつながって統治しようとした。
確かに、鎌倉幕府も最後の方はひどかった。アメリカの民主党や共和党の本流(クリントン、ブッシュなど)もひどかった。
しかし、だからといって、トランプが独善的に物事を進めればうまくいくかといえば、それは違うでしょう。
現実に、後醍醐天皇が引き起こしたのは、大混乱と南北朝時代です。
アメリカは最悪、分裂し、トランプは後醍醐天皇のように吉野ならぬ南部に落ち延びることになるかもしれません。
下手をすると州ごとに分裂し、核兵器があちこちに分散し、大事になるかもしれないのです。
あらゆる可能性を想定しておく必要があるのです。