「喪黒福造」のように心の隙間に入り込んだトランプ、安倍晋三
2017年 02月 05日
心の隙間に入り込むトランプ、安倍晋三
人々の生活不安が高まり、心の隙間が拡大する。
そんな時代背景だからこそ、トランプや安倍が出てきたのでしょう。
日本でも、アメリカでも、1990年代から2000年代にかけて隆盛を極めたポストモダニズム(経済的には新自由主義、多様性尊重はそれなりに進める。人権は掲げるが空爆しまくり。)の政治にイデオロギーの左右問わず人々は疲労していたのは事実でしょう。
アメリカで言えば、クリントン夫妻やブッシュ親子。日本で言えば、小泉純一郎さんや民主党右派(社民主義に転向する前の前原誠司さんら)あたりの政治に疲れてしまった。
正確に言えば、そうしたポストモダニズムの弊害を是正すると期待された日本の民主党(特にリベラル派)や、オバマ(この人もそもそも米民主党右派のヒラリーを破って候補になった党内左派)政権が2008年から2009年頃、バカ受けした時期もあるにはあった。しかし、官僚や既存勢力の抵抗に屈服し、とん挫してしまった。
そこで、1980年代、日本ならバブルのころ、アメリカならNAFTAが出来る前の頃を懐かしむような意識が潜在的に広がっていったのではないか?
そこに、「ドーン」とやってきたのが、「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造ならぬ2012年末の安倍晋三であり、2016年のトランプです。
だが、喪黒福造に「ドーン」された人の末路は哀れです。アメリカ人や日本人の数年後を、「ドーン」された人の惨状は暗示しています。
結局、「昔に戻した」ところで、時代背景も全く、変わっているのでうまくいかないのも当たり前です。
もちろん、安倍やトランプを批判する側も、「時代状況に合わせた格差是正策」をしっかりと打ち出すべき時でしょう。「ドーン」される人が続出した原因はそれはそれとしてあったわけですから。