「属性別貧困」への注目から「階級闘争(反格差・反緊縮)」「個人主義の社会保障建設」へ!
2017年 02月 26日
しかし、冷静に考えると、「全ての世代や性別に貧困が広がっているだけやんけ」
ということが言えるのではないでしょうか?
結局の所、今まで、対象の「属性」ごとにやってきた貧困対策は、「効果がない」とは言いませんが「モグラ叩き」の感が強かった。
やはり、大事なことは以下でしょう。
総体として格差を是正すること。
「企業主義の社会保障・教育」(乱暴に言えば世帯主に大手企業正社員のお父さんが居れば教育も医療も住宅も安泰だがそこから外れると悲惨)という体制を「個人に着目して教育、住宅、医療、介護などを保障する」体制への脱皮が必要であること。
そのためには、大手企業や大金持ちにも公正な納税をして頂くこと。
そして、福祉・環境重視の積極財政を現段階では取ること。
こうしたことでしょう。
大げさに言えば階級闘争、格差是正、反緊縮、個人主義へ舵を切るべきなのです。
安倍総理らは積極財政には見えたが、大手企業、特に原発や武器企業優先の感が強い。そのことで、リベラル派が、ケインズ主義者に不信感を抱いている面もあります。
他方で、日本の場合、いわゆるリベラル派が案外、多様性尊重とか情報公開、脱原発には熱心でも、経済的弱者に冷淡だったこともある。そこも改める必要があります。アメリカでも、クリントンがなぜ負けたか?そこの総括は必要でしょう。
現状で言えば、反安倍の勢い余って、小池知事らにすり寄ったり、逆に反新自由主義の勢い余ってトランプ大統領にすがっている場合ではないでしょう。
多様性を尊重しつつ、個人重視の福祉・教育・医療・住宅政策にしていく。公共交通を充実(移動の権利を保障)させていく。
そういう方向で、欧米左翼では当たり前の政策を推進する政治勢力を育てていく必要があると思うのです。
by hiroseto2004
| 2017-02-26 17:49
| 反緊縮・格差是正
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