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by hiroseto2004

日本型ポストモダニズムを生き返らせ、反貧困・反格差を後退させた3.11以降の一部「新しい運動」

関連記事「大震災で「格差」を忘れた日本人」

3.11以降の「新しい社会運動」について、いろいろな側面はあると思います。

ただ、いえるのは、3.11後の新しい社会運動の中には、実際には「新しくない」部分もあったと思います。

むしろ、1990年代のポストモダニズムが復活しただけのような部分もあったと思います。
1990年代のポストモダニズムは、主に都会在住のインテリ(グローバルインテリとも重なる)を担い手とし、環境や情報公開と言った「意識高い系」の話題には食いつきはいいが、格差是正には冷淡という風潮ないし、そうした政治家、政治勢力のことをここでは指します。

重厚長大や田舎お金持ちを基盤とする自民党と、都会インテリ+公明党+一部極右を基盤とする新進党が対峙する1990年代半ば。
そして、新進党解党後は、重厚長大や田舎お金持ち基盤の自民党と都会の庶民を基盤とする公明党が野合し、これに都会インテリ+労組+一部極右が基盤の民主党が対抗する構図がありました。

さらに、小泉さんが総理になると、自民党が都会のインテリ(グローバルインテリ)を奪い、2005年の衆院選では圧勝しました。小泉さん自体は自民党籍で有りながら、小泉政権時代は実質的には「民主党右派」政権だったともいえます。

しかし、ポストモダンな風潮の中で、全てが相対化され、政府なり、大手資本なりへのチェックは弱まっていった。

そうした中で、格差は拡大していった。

そのことへの反省から、00年代後半頃から反貧困運動が注目されていったのです。
そして、「国民の生活が第一」を掲げた民主党が2007年参院選、2009年衆院選とウケて圧勝したのです。

ところが、民主党が、官僚に敗北して腰砕けになりかかっていった。そうしたときに東日本大震災・原発事故が発生したのです。

確かに、今まで参加しなかったような層が脱原発運動に参加したという面はあった。
だが、一方で、1980年代後半から1990年代頃のポストモダニズム時代のグローバルインテリとか生活保守的な感じの運動の焼き直しではないか、という部分もあったのも事実だし、そういう部分がリベラル勢力の中で影響力は大きかったのではないか、と思います。

そもそも、原発問題も、地域間格差問題でもあり、労働問題でもあるのです。
しかし、そういうことよりも「自分が放射能が怖い」的な「生活保守」(それを否定するわけではありませんが)が先行していったのも事実ではないかと思います。
入り口として、それは、それでいいと思うのですが、しかし、では、社会的な連帯を広げ得るかというとそれは違うと思うのです。

現実に、ブラック企業問題に取り組んだ日本共産党は別として、格差問題はリベラル内部でも後景に退いた。残念ながら本紙・広島瀬戸内新聞でさえも、2011年後半から2013年前半ころにかけて、そういう傾向は強かったと思います。

そうした傾向と、「既成政党に天誅!」的な雰囲気が連関して、大阪維新の会なりみんなの党的なものが持ち上げられていった。最近では小池人気もその流れに属すると思います。

繰り返します。3.11後の「新しい社会運動」の中には、1980年代末~1990年代にかけての
ポストモダニズム、グローバルインテリ、生活保守的なものの焼き直しにすぎない部分もあったのではないか?
そしてそのことで、格差や貧困が後景にひいた。
また、その隙を突く形で、いかにも経済を良くしてくれそうなイメージで安倍総理=安倍ジャパン皇帝が登場したのではないか?
そのように思うし、自省することも多々あるのです。

今、野党連合や市民連合にとり、必要なことは「ポストモダニズム」(1986年頃から2001年代前半頃)への退行ではなく、格差や貧困が広がった中で、如何に対応するか?

具体的には、欧州左翼の標準的な政策=反緊縮的な財政運営をとりつつ、開発独裁(トリクルダウンモデル)と結びついた形の企業内福祉から、個人対象の福祉に如何に移行していくか?

そうした中で、原発をなくすことも進めやすくなるのではないか?

そのように思うのです。

もちろん、貧困問題や格差問題に踏み込むと、「植松聖」的な思想(弱者は死ね的な思想)が広がっている日本において、いろいろとやりづらい面は出てきます。

しかし、そこは踏ん張らないといけないのではないでしょうか?間違っても「植松聖」思想に敗れて、ポストモダニズムへ逃げ込むことは不味いと思うのです。
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by hiroseto2004 | 2017-03-14 21:55 | 思想・哲学 | Trackback