人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004

【国鉄分割民営化30年】戦争のための国営化→我田引鉄(荒舩)→分割民営化・新自由主義(橋本・小泉)→人権・環境の観点からの公共交通政策へ

戦争のための国営化→我田引鉄(荒舩)→分割民営化・新自由主義(橋本・小泉)→人権・環境の観点からの公共交通政策へ

日本の鉄道は、山陽本線も含め大昔はほとんど民営でした。しかし、1906年公布の鉄道国有化法により買収していきました。背景には、軍事的な必要性がありました。私鉄では外資に買収された際、軍事輸送を拒否されかねない恐れがあったためです。

その後も、第二次世界大戦直前に可部線(1936年)など、私鉄だったものを国が買収していきました。

 第二次世界大戦後は、いわゆる「開発独裁」の交通政策と言えるでしょう。インフラを整備すれば、企業が進出し、地域が発展するというモデルが主流でした。こうした中で、「我田引水」ならぬ「我田引鉄」という言葉に代表されるような実態もありました。深谷駅を急行停車駅にして、批判され、辞任した荒舩運輸大臣のような事件も起きました。

 時代は変わって1980年代。時代は新自由主義の時代となりました。
 自民党政権は、労働組合の弱体化のために国鉄の分割民営化を強行しました。
(※他方で、戦争のあり方も国対国の総力戦から、内戦やテロなどに変わってきたということもあり、軍事上、国鉄を維持する必要はなくなったという見方もできます。)

 1987年に国鉄分割民営化を行った運輸大臣は橋本龍太郎でしたが、これにより、左派が弱体化したおかげで、1990年代に橋本が総理になった際、日本共産党と新社会党以外に抵抗するものがない状態で、怒涛のように新自由主義的な立法を強行することができました。

 ただ、このころは、まだ、のちに高齢社会化が進み、交通手段の確保が問題となるということはあまり意識されていなかったのです。

 さらに21世紀に入り、小泉純一郎政権が、規制緩和を行い、交通事業者に撤退の自由を認めました。これにより、JRでもバスでも撤退が相次ぎました。この時代(2003年)に可部線の可部以北が廃止されました。

 しかし、今や、高齢社会化が進んでいます。高齢者の交通事故が問題とされ、免許の返納も奨励されていますが、代替となる交通手段がなければ、生活が困るだけです。
 また、若い人でも、貧困化からクルマを持ていない人も増えています。
 他方で、2013年以降は、日本の相対的な没落とそれに伴う円安傾向で外国人観光客も増加。観光地としての交通手段の確保も課題になっています。
 
 そうした中、「人権」(移動の権利)の観点、また、環境(エネルギー消費量の抑制)の観点から交通政策を考えることが重要になっています。

 本当のことを言うと、1980年代末のタイミングで「荒舩運輸大臣」に象徴される「開発独裁」時代の交通政策から、「人権」「環境」の観点からの交通政策に移行すべきでした。
ところが、現実には、日本は橋本龍太郎・小泉純一郎に象徴される「新自由主義一辺倒」(有力な社民主義の対抗馬も存在しない)の時代に突入してしまったのです。日本はこの時点で周回遅れとなってしまったのです。

 ある意味、1987年から今日に至るまでの30年間は「失われた30年」と言えなくもありません。その失われた30年を出発点として、人権の観点からの公共交通を構築していかなければならないのです。
 2017年、それでも、初めて、可部線の可部~あき亀山が開業。廃止されたJR路線の復活の第一号となりました。そのことを新時代への「出発点」としなければならないと思います。
【国鉄分割民営化30年】戦争のための国営化→我田引鉄(荒舩)→分割民営化・新自由主義(橋本・小泉)→人権・環境の観点からの公共交通政策へ_e0094315_13191358.jpg
【国鉄分割民営化30年】戦争のための国営化→我田引鉄(荒舩)→分割民営化・新自由主義(橋本・小泉)→人権・環境の観点からの公共交通政策へ_e0094315_13173738.jpg





トラックバックURL : https://hiroseto.exblog.jp/tb/25664826
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by hiroseto2004 | 2017-04-02 20:37 | 新自由主義批判 | Trackback