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by hiroseto2004

裏切られたトランプにアメリカ「一国主義が故に戦争しなさそう」を期待した一部左翼

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どうも最近晋三の顔色が悪い・・「日本最後の総理」になる可能性が強まり、ガクブルではないのか?


トランプに日本の一部の左翼も含めて期待していた時期はあった間違いなくありました。左翼で国政選挙の候補者とか、有名な学者の方でもトランプ支持という方はちらほらおられた。


そういう方々は、「トランプは一国主義だから故に、TPPは後ろ向きだし、外国への軍事介入も消極的ではないか?」という点で期待されたと思うし、そういう側面もあるわけで、間違いではないと思います。


他方で、クリントンについては「国際主義で欧米民主主義重視が故に、自分たちが信ずるところの民主主義を押しつけるために、戦争しまくりだ。」という不信感を懐くのも当たり前だし、そのことも、アメリカ内部においてもクリントンへのリベラル層の支持が伸び悩む原因になったと思います。特にサンダース支持の白人の若い女性とか、年配のアフリカ系男性労働者がTVカメラを前にしてクリントンへの不信感をあらわにしたのは象徴的です。


ところが、いざ、軍事介入を検討し出すと、トランプは一国主義&差別主義者であるが故に、他国の迷惑なんか考えずに、戦争をやりかねない危うさが出てきてしまったのです。


それが、今回の朝鮮を巡る情勢の緊迫の背景の一つです。
これは、中東についてもいえるでしょう。


そして、それは、4月上旬のバノン失脚がその転換点となってしまったかたちです。







繰り返された「小沢」を怖がって「自社さ」を選んだ歴史

トランプを支持した一部の左翼の方の心理は、実を言うと、1994年頃、「小沢一郎」を怖がって「自社さ連立」を選んだ日本社会党の心理に近いと思います。

小沢一郎さんは、今でこそ、共産党などとの共闘に積極的であり、左派・リベラルからも持ち上げられる政治家の一人ですが、1990年代には、新自由主義、海外派兵推進のチャンピオンであったことを覚えておいででしょうか?SEALDsとかの若い方は生まれてさえもいらっしゃらないのでご存じないのは致し方のないことですが・・。

小沢さんの路線(新進党や2003年頃までの民主党)は今で言うとクリントンさんの路線に近いのです。経済政策では弱肉強食を推進し、大手企業の利益を優先させる。他方で、大都市住民にはそれなりの社会政策で手当をする。国際主義的な外交を取り、先の大戦での戦争責任(加害責任)は認めて総括した上で、国連の枠組みでの海外派兵はガンガン行う。

他方で、当時の自民党は、古い国内の利権構造を維持したいということもあり、大手企業の利益と中小企業・農民の利益のバランスを取る傾向があった。また、「内向き」で「古臭い」が故に、「先の世界大戦での戦争責任」は「認めない」一方で「海外派兵には小沢さんよりは消極的」という姿勢が強かった。当選直後のトランプさんの路線に近かったのです。

日本社会党は、1993年にはいったん、小沢一郎さんらと組んで細川連立政権をつくり、自民党を政権から追い落とします。そして、小選挙区制を軸とする「政治改革」を通してしまう。だが、その後、小沢さんと社会党は対立を深め、社会党は羽田政権の発足とともに、閣外へ去ってしまいます。
社会党が、小沢一派(新進党)と自民党の間でキャスティングボードを握る局面となった。

この局面で、社会党は、村山総理誕生と引き替えに、自民党・さきがけとの連立を選んだのです。

「先の大戦での責任は認める」という意味では社会党は小沢さんとは近いのですが、「国連の枠組みでの海外派兵はガンガン行う」という点や「弱肉強食を進める」という点で小沢さんに対する警戒が強かったとみられます。結果として、社会党は自民党との連立を選んだのです。

だが、それは社会党自身が信望を失う結果となった。日本社会党は1995年参院選、1996年衆院選で惨敗してしまった。
この結果自民党に対して左から引っ張る社会党が弱まり、右から引っ張る新進党の影響が強まった。1996年衆院選以降、自民党の橋本龍太郎総理は社民党との連立は維持しつつも、新自由主義路線をばく進していった。続く小渕政権は、盗聴法や国旗国歌法、新ガイドライン法など、国家主義や海外派兵推進の準備を進めていったのです。

自民党に期待した社会党は、トランプに期待した現代の一部左翼同様、裏切られてしまったのです。

もちろん、小沢政権が1990年代に成立していたらどうだったか?という問題は残る。
小沢政権だったら、一言で言えば、日本は現実よりもドイツに近かったと思う。先の大戦での加害責任はハッキリと認める一方でそれを免罪符として、国連の枠組みには参加。ひょっとしたら、コソボ空爆くらいは参加していた可能性もあります。あるいは、アフガニスタンでもISAFに参加していたでしょう。その結果自衛隊員の戦死者も出ていたでしょうし、日本がイスラムのテロの対象にとっくになっていたかもしれません。その代わり、日本人の精神は欧米化し、日本会議などと言うものは勢力は小さかったでしょう。このあたりは、1990年代後半あたりの時代状況で「小沢新進党政権」を左へ引っ張る社共と右へ引っ張る自民党の力関係がどうなったかで左右されるでしょうね。自民党の悪い部分を取り入れ、ドイツ的な欧米協調主義的海外派兵(これもテロを招くので反対ですが)ではなく、一国主義的な海外派兵になった可能性はあると思います。特に新進党から自民党へ政権が戻った段階でそれはあり得たと思います。

ただし、いま、このことをこれ以上突っ込んでも、「小沢新進党政権」が現実でなかった以上はあまり意味がないことです。


とりあえずは「自衛隊員に戦死者は出ていない」「本土へのイスラムの大規模テロは起きていない」というのも「自社さ政権」の「プラス面」ではあったのかもしれない。そのプラス面を活かしつつ、「自民党が調子ぶっこいて暴走している状態」を如何に止めるか、について、エネルギーを割いた方が良いでしょう。


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by hiroseto2004 | 2017-04-16 19:43 | 国際情勢 | Trackback