憲法に則り住民投票を通じてできた特区制度・・広島平和記念都市建設法
2017年 05月 29日
憲法に則り住民投票を通じてできた特区制度・・広島平和記念都市建設法
広島市は、ある意味「最古の特区」です。
それは、きちんと、憲法95条に則り、住民投票を経て1949年8月6日、制定されました。
「広島平和記念都市建設法」です。
以下の広島市のホームページをご覧頂きたい。
この法律は、総理ら一部のエライ人で独裁的に決めるようないまの国家戦略特区のような代物ではありません。
住民が住民の真剣なニーズに基づき、国に柔軟な対応をさせるために制度を作らせる。住民(地方自治)と国会(国全体)両方できちんと合意を取る。そうでなければ、成功もしないでしょう。そのことを強調したい。
「■法の制定までの経緯
被爆後、廃墟と化した広島市の復興は、人口の急減や建物の崩壊などにともなう税収の激減により、遅々として進みませんでした。このため、国に対し、国有地の無償譲渡などを要望しましたが、多くの戦災都市の中で広島市だけに特別な財政的援助を与える余地は国にはありませんでした。
そこで、考え出されたのが、憲法第95条による特別法(=特定の地方公共団体のみに適用される法律)の制定であり、市、市議会、地元選出国会議員など多くの人の尽力により、特別法である「広島平和記念都市建設法」は1949(昭和24)年5月に衆参両院満場一致で可決されました。
特別法の制定のためには住民投票で過半数の同意が必要であるため、同年7月7日に住民投票が行われ、圧倒的多数の賛成を得て、8月6日に公布・施行されました。
この法律により、広島市を世界平和のシンボルとして建設することが国家的事業として位置づけられました。」
by hiroseto2004
| 2017-05-29 10:53
| 広島市政(広島市議会)
|
Trackback