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by hiroseto2004

英総選挙、与党保守党、判定負け?

英与党保守党、判定負け?

保守党は、出口調査では「KO負け」で政権陥落とはならなかったが、どうやら改選議席を減らす判定負けのようです。

はっきり言って、総選挙で圧勝してEU離脱を有利にするつもりが完全に裏目に出てしまったようです。

元々、イギリスでは総理の解散権を縛る法律があるのに、早期解散をメイが強行したことも考えると完全な裏目です。

メイもあまりに調子ぶっこきすぎました。サッチャーのようにバカウケという訳にはいかなかったですね。


EUに問題がないとは言わない。EUの官僚主義というものが民主主義の赤字を生むというのはずっと言われてきました。大きい組織ほど声が届きにくくなるというのは真理です。そして、特に社会的な弱者ほど届きにくいのは確かです。

格差社会の中で、年配者の場合は、反EUへ、そして、若手は、ISへ。過激なほうへ流れる傾向があるのも事実です。

BREXITでポストモダニズム=多様性を一定程度尊重の一方で、階級格差には無頓着な政治思想、政治家、政党=へのアンチは示されました。
しかし、では、それに代わるものは何か?ということもまた示されたわけではない。

そもそも、イギリスは現状でもユーロを使うことは免除されており財政政策の面では有利(独自の財政政策がとれる)でした。そのことも考えると「早まった」と言わざるを得ません。国民投票という結果は結果で尊重しなければならないのですが。

メイが、サッチャーのような熱狂を起こせない以上、地道に格差是正を訴えてきた労働党が巻き返してきた。選挙戦が進むと、野党にもスポットが当たり、野党の支持が増えるという点もメイは見落としていたのではないか?

保守党のマニフェストはかなり評判が悪かったのです。結局、政権陥落には至らないものの、判定負けっぽい結果に終わりそうです。




by hiroseto2004 | 2017-06-09 07:52 | 国際情勢 | Trackback