階級格差拡大で終了、ポストモダニズム的「中道」
2017年 07月 17日
階級格差拡大で、ポストモダニズム的な「中道」の時代は終わった。
日本で言えば、いわゆるバブルの頃、築き上げた豊かさを背景に、
「階級格差には冷淡だが、多様性の尊重とかそういうことは表面的には支持する政治家」
がウケた時代は確かにありました。
民主党右派とか若き日の小池百合子さんとか、小泉純一郎さんとかです。
海外で言えばヒラリー・クリントンやシュレーダー、メルケル、ブレア、キャメロンなどでしょう。
しかし、今や、ポストモダニズム的な中道は、世界各地でトランプ的な右翼からは「売国奴」「新自由主義パヨク」などとと蔑まれ、左翼からは「強者の味方」「収奪者」と非難され、挟み撃ちに遭っています。
階級格差拡大が止まらない限り、基本的には、ラジカルな右派とラジカルな左派がウケるのです。
日本では大阪維新と共産党、「宇都宮先生」と「田母神閣下」、アメリカではトランプとサンダース、フランスではルペンとメランションでどちらにするか悩む人が大量に出るゆえんです。
日本の東京の場合、比較的勝ち組(グローバル・インテリ)が多いために、未だにポストモダニズム的なものが健在であり、そうした大都市グローバルインテリの受け皿になったのが小池百合子・都民ファーストであると言えるでしょう。また、東京都の豊かな財政を背景に、福祉(左派受け)にも大型事業(保守・創価学会受け)するだけのバラマキを出来ると言うこともある。
ただし、都民ファーストの勢いが、財政が東京よりは明らかに貧しい全国に広がるかどうかは未知数ではあります。
by hiroseto2004
| 2017-07-17 13:15
| 思想・哲学
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