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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

イランとトルコが協力拡大

イラン(シーア派)、ロシア、トルコ(元々はNATO・OECD加盟の西側)。
三カ国の利害や見解は一致していません。
それでも、シリア情勢の安定化という方向では一致し、信頼醸成を行っていくという
努力が見られます。興味深く、学ぶべき点は学ぶべきだと思います。
(エルドアン大統領の最近の独裁ぶりを肯定するものではありませんが)。



  • バーゲリー議長、エルドアン大統領

イラン統合参謀本部のバーゲリー議長が、軍関係者を率いてトルコを訪問しました。バーゲリー議長は、16日水曜夜、IRIB通信のインタビューで、「イランとトルコは、あらゆる分野、特に軍事、防衛協力において関係を拡大していく決意だ」と語りました。

防衛関係、地域情勢、テロ対策、国境地帯の協力が、バーゲリー議長とトルコの関係者、特にトルコのアカル参謀総長との会談における主な議題でした。バーゲリー議長は、16日水曜、トルコのエルドアン大統領とも会談しました。

バーゲリー議長、アカル参謀総長

地域の一部の安全保障問題において、イランとトルコの見解は一致していません。それどころか、一部の問題については対立しています。しかし、テロ対策や集団の安全保障については、共通の見解を有しています。イランとロシアも、地域の全ての問題において同じ見解を有しているわけではありません。しかし、テロ対策、安全保障、治安の維持といった重要な問題については共通の理解に達しています。

イランとロシアの安全保障問題に関する同調により、現在、シリア危機の解決に向けた協議は順調に進められており、シリアのISISなどのテロ組織との戦いの進展と平行して、アスタナ協議からジュネーブ協議へと導かれています。この成功は、イランとロシアのイニシアチブにトルコが加わって形作られた努力の結果です。

トルコは一時期、シリアの政権転覆を自国の安全保障上の利益と見なしていましたが、それが誤っていたことが証明されたようです。現在、近隣諸国の間には協力に向けた新たな状況が生まれています。また、イラク問題、特にクルド人自治区の住民投票に関するイランとトルコの立場は一致しています。バーゲリー議長は、「この問題は、イラク、トルコ、イランに関わってくる」と語りました。そのため、両国の関係者は、そのようなことが実現すべきではないと強調しています。

政治評論家は、地域の政治や安全保障上の変化は、懸念すべき問題になっているとしています。政治評論家は、イランとトルコの軍事協議や合意は、地域に新たなバランスを作り、西側諸国の計画に対抗するためのものだと見ています。イスタンブール大学のサレハ国際関係学教授は、ロシア・アルヨウムのインタビューで、この問題について次のように語っています。

「今回の訪問と協議は、シリアやイラクに関してイランとトルコの利益を脅かすような、予期せぬ行動が見られた場合の対応において調和をはかるための歩みになる」



by hiroseto2004 | 2017-08-17 19:47 | 国際情勢 | Trackback