「連合」(など既存組織)には「天誅!」ではなく「労働者・市民が声を伝えていく」ことが大事
2017年 10月 08日
「連合」(など既存組織)には「天誅!」ではなく「労働者・市民が声を伝えていく」ことが大事
脱原発に消極的。若者・非正規労働者の問題に消極的。残業代ゼロに賛成し掛かったのも事実。そういうことから、連合の特に幹部に対する批判も強いのは事実だし、わたし自身もこうしたことについては、連合を強く批判してきた。
連合東京は今回、立憲民主党をバックアップする。そのことで、立憲民主党へ危惧を懐く人がいるのも事実。
しかし、現時点では、市民+共立社の協力で衆議院の過半数を超える241人が立候補している。全員当選なら政権交代だ。
そして、連合会長だって、小池サイドのやり方には怒っている。この点では「我々」と共通する点はある。
そもそも労働運動の経験のない若者の前で連合批判をしても、わたしの話を真に受けた若者が「天誅!」のノリで、大阪維新などに走っただけ、という苦い経験がある。
また、2011年~12年ころ、反原発派や団塊ジュニアくらいの反貧困に興味がある人の間で「連合に天誅!」「民主党の**議員に天誅!」という雰囲気が充満したことがあった。
しかし、その結果は、安倍晋三が復権しただけだった。
1936年の2.26事件で、青年将校たちが、高橋是清ら既成政党政治家や・鈴木貫太郎ら元老に天誅を加えればなんとかなると思い込んだものの、結局は、統制派(東條英機)や近衛文麿が権力を握って日本が無茶苦茶になったのと似ている。
あるいは、「原則的な左翼」による、いわゆる社会ファシズム論、社民主要打撃論も同じたぐいである。
連合や立憲民主党を手放しで支持するのも極端(それは社民党や共産党があいてでも同じことだが)だろうが、そもそも「天誅!」というのも極端すぎる。
今回は、立憲民主党・立憲無所属がいない選挙区は共産党・社民党候補へ、ということは徹底させること。
労働者・市民が、自分たちの考えをきちんと既存組織に伝えていくことが大事ではないのか?