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by hiroseto2004

世界で孤立するトランプ

自由民主主義を大義名分としたアメリカの陰謀や戦争は世界中の反発を買っていますね。
イランに因縁を付けても、欧州のどの国も相手にしてくれないことが好例でしょう。






  • トランプ大統領、サルマン国王
    トランプ大統領、サルマン国王

イランのザリーフ外務大臣が、トランプ政権の政策により、アメリカは世界で孤立していると語りました。

ザリーフ外相

ザリーフ外相は、22日日曜夜、南アフリカのプレトリアに到着した後、記者団に対し、サウジアラビアを訪問したアメリカのティラーソン国務長官による反イランの発言について、次のように語りました。
「今日、アメリカの最も緊密な同盟国でさえ、アメリカの核合意に反する政策や、トランプ大統領の核合意実施に対する約束不履行の継続に抵抗している」

ティラーソン長官、ジュベイル外務大臣

ティラーソン国務長官は、サウジアラビアのリヤドで、同国のジュベイル外務大臣と共同記者会見を行い、次のように語りました。

「我々は、イランが地域の安定を崩すことができないようにするため、イランに対して新たな制裁を行使する。トランプ大統領も、ツイッターで、同盟国に対し、イランに圧力をかけるために彼らの協力を必要とはしていないと語った」

アメリカは、1週間前、国際社会を欺き、国連安保理を利用し、IAEA国際原子力機関に圧力をかけて、イランに対する圧制的な制裁を発動しました。しかし現在、これまでとは異なる点が3つあり、過去の状況に戻ることは、想像することさえ、不可能になっています。まず、イランの核協議での姿勢やIAEAに対する取り決めを超えた協力によって、核問題におけるアメリカの主張が偽りであったことが証明されました。第二の理由は、イランが、アメリカの圧力や脅迫に抵抗する力を有していることです。第三の理由は、安保理に認められ、数カ国の間で締結された取り決めを遵守しようとする国際的に一致した意志が存在することです。核合意は再び協議できるものではなく、代わりの合意も存在しません。

現在、トランプ大統領は、核合意の破棄において孤立しており、やや立場を譲歩させています。しかし、イランは地域の情勢不安の元凶になっていると主張しています。一方で、選挙戦のトランプ大統領のライバルであったクリントン元国務長官やトランプ大統領自身が認めているように、アルカイダやISISを誕生させたのはアメリカです。

1953年のクーデター

アメリカは、イラクのサッダームフセインがイランに押し付けたイランイラク戦争で、イラク軍に化学兵器を供与しました。また、1953年にはクーデターによってイランの合法的な政権を崩壊させました。アメリカは、イランに対する敵対措置のために、議会で4億ドルの予算を可決し、タバスの出来事の中で、イランに対して軍事介入を行おうとしました。

これらは、アメリカがイラン国民に対して行ってきた陰謀です。

トランプ大統領とティラーソン国務長官は、愚かな発言によって、アメリカとイランの過去から現在までの出来事を現実的に理解できていないことを示しています。ジョンズホプキンス大学のフランシス・フクヤマ教授は、アメリカの大統領選挙の数ヶ月前に、週刊誌ニューヨークに寄稿した記事の中で、アメリカの世界における地位について次のように語っています。

「さらなる繁栄を実現し、ひとつの国際体制をはじめるための最高の方法として、自由民主主義を世界全体に広めようとしたアメリカの大きな構想は失敗した」


by hiroseto2004 | 2017-10-24 14:04 | 国際情勢 | Trackback