野党支持者も「年金・医療・介護」に、もっと自分たちの要求に基づいて言及すべきだ・・・「武士は食わねど高楊枝」では総理に勝てない
2017年 10月 29日
野党支持者も「年金・医療・介護」に、もっと自分たちの要求に基づいて言及すべきだ・・・「武士は食わねど高楊枝」では総理に勝てない
日テレの世論調査ではなんと内閣支持率は下がっている。
自民党支持率と合わせたいわゆる「青木率」は、78.2%で80%を切っており、依然、倒閣への「黄色信号」が灯っている。これが安倍内閣の実情である。
そして、国民の関心はダントツで「年金・医療・介護」である。
そして、選挙が終わりしだい、自民党政府は、審議会において、早速、急性期病床の3割カットや介護報酬のカットを軸とする社会保障改悪を打ち出してきた。
現代日本の野党(この場合はいわゆる立憲野党=立憲民主党や日本共産党、社民党など)の支持者は良くも悪くも諸外国の左翼と比べると「武士は食わねど高楊枝」的なところが強いのではないかと思う。
特に、原発事故や安倍内閣発足以降その傾向が強いように思う。脱原発や憲法改悪を叫ぶのは良いが、非正規労働の問題、介護難民の問題などの比重が、いわゆる左派・野党支持者の活動の中でも低下したのは否めないと感じる。その結果、それなりに脱原発運動の盛り上がりはあったものの、左派・野党総体の支持者を増やす結果にはなっていない。
世界的に見ても、日本の大衆運動は、脱原発とか反差別運動、反基地運動などでは欧米先進国とさほど遜色はないと思う。決定的に弱いのは、格差是正(時代がかった言い方をすれば「階級闘争」)である。
敢えて言えば日本共産党が、伝統的に国保や介護保険の問題を取り上げ、ブラック企業問題を取り上げるなど、生活面に着目はした取り組みをしてきたことは事実だ。その蓄積で、2013都議選から2017都議選までは躍進してきたが、衆院選2017については「野党共闘」強調は良いが、共産党の生活面での取り組みの良さが伝えられていなかったと思う。
そして、安倍晋三がいかにも、庶民の暮らしを求人倍率増加でよくしているかのイメージを醸し出して、本来の野党の支持層を一定程度食い荒らしているのが実態ではないか?
実際には、もちろん、団塊世代の大量退職が原因である。また、就業者増加については年金が少ない、老後の介護費用・医療費の心配、孫の教育費の心配等から、やむを得ず働かざるを得ない高齢者の存在も大いにある。
わたしは今回の衆院選では
「民進党代表選挙で介護職の給料引き上げを約束した枝野幸男と立憲民主党を(小選挙区では)支持。」
「介護崩壊を防ぐために、自治体レベルで必死の取り組みをしてきた政党が国政でも伸びて欲しいから#比例は日本共産党」
と自分自身に深く関係する(介護関連)ことで、主に話をさせて頂いた。
これは
「野党支持者はもっと自分たちの生活上の要求をきちんと打ち出していいし、野党共闘もそのために位置づけるべし」
ということを率先したのである。
そして、財源論でも
「総理のお友達の大学理事長や原発企業やアメリカの武器関連企業ばかりを儲けさせるのではなく、庶民の暮らしに寄り添ったお金の使い方へ」
「大手企業・お金持ちにも応分の負担を」
ということを強調させて頂いた。
「武士は食わねど高楊枝」的なことだと一定のコアな「アンチ自民層」は確保できても、それ以上には伸びないだろう。
庶民の要求に裏打ちされた野党、そして市民の共闘に進化させることが今後の課題である。
by hiroseto2004
| 2017-10-29 21:15
| 暮らしに憲法を生かす政権交代
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