アメリカ前国務長官、核合意破棄の危険な結果について警告
2017年 11月 07日
トランプのイランへの因縁は無茶苦茶であるということをケリー国務長官も認めています。
アメリカ前国務長官、核合意破棄の危険な結果について警告
アメリカのケリー前国務長官が、アメリカが核合意を破棄した場合、危険な結果になると警告しました。
核合意の協議において根本的な役割を果たした一人であるケリー前国務長官は、6日月曜、EUのアシュトン元上級代表とともに、ロンドンの王立国際問題研究所で講演しました。
ケリー前長官は、「核合意に批判的な人々やトランプ大統領が、この合意に違反している」と語りました。
また、「さまざまな問題を混同させるべきではない。核合意はイランの核計画に関する問題であり、この国のミサイル計画は別の問題で、これに関してはまた別の決定を下すべきであり、それを核問題と混同してはならない」としました。
さらに、「IAEA国際原子力機関は、これまで8回の報告の中で、イランの核合意遵守を認めている」としました。
EUのアシュトン元上級代表も、アメリカ議会に対し、核合意を認めないということは、この国が国際合意を遵守していないことを意味すると警告しました。
IAEAの天野事務局長も、「核合意から2年が経過する中、イランは核合意における取り決めを実行している」と表明しました。
これ以前にも、アメリカの著名な核科学者90人以上が、イランの核合意を支持しました。
イランと6カ国の核合意は、2016年1月から実施されており、アメリカ政府は核合意の一員でありながら、常に、この合意の実施を妨害しています。
トランプ大統領は、先月13日、イランとの核合意を攻撃し、それをアメリカの歴史上最悪の合意と呼び、「核合意は、イランに、制裁による圧力を緩和する機会を与えた」と語りました。