韓国とドイツが、イエメンでの人道的危機に懸念を表明
2017年 11月 12日
韓国とドイツが、イエメンでの人道的危機に懸念を表明
イエメンでの人道的危機
韓国とドイツが、サウジアラビアによるイエメン攻撃の継続と、イエメンでの人道的危機に懸念を表明しました。

韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国外務省は声明の中で、「イエメンの住宅地に対するサウジアラビアの攻撃の継続により、イエメンで大きな危機が生じ、民間人に多くの災難がもたされている」としました。
韓国外務省はこの声明において、イエメン問題にかかわる全てのグループやその近隣諸国に対し、イエメンを含む中東地域全体に平和や安定を取り戻させるため全力を尽くすよう求めています。

ドイツのガブリエル外務大臣は、サウジアラビアのジュベイル外務大臣との電話会談において、イエメンでの人道的危機の継続を阻止するよう求めました。
ガブリエル大臣は、サウジアラビアの政府関係者に対し、救援部隊が制限なしに、イエメンへの立ち入りができるようにするべきだ、と強調しました。
サウジアラビアは、4日土曜に行われた、サウジアラビア・リヤドのキング・ハリド国際空港に対するイエメン軍のミサイル攻撃への報復として、イエメンに通じる空路、陸路、海路の全てを閉鎖しています。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦などの支援を得て、2015年3月からイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
サウジアラビアの対イエメン戦争により、イエメンでは数万人が死傷したほか、食糧や医薬品の深刻な不足及び、コレラの蔓延に直面しています。