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by hiroseto2004

イスラエル、サウジアラビア、日本の「はしごを外す」?トランプ

イスラエル、サウジアラビア、日本の「はしごを外す」?トランプ

トランプという男はイスラエルを「持ち上げて落とす」つもりではないのか。言い方を変えれば「はしごを外す」つもりではないのか?

このように感じた。

世界中の国から批判されてまで、エルサレムを首都と認める。

やってもらったイスラエルのほうが実は「ありがた迷惑」ではないのか?

サウジアラビア。トランプに武器を売ってもらったのはいいが、イエメンでの虐殺はいまや国連でも非難されている。サウジアラビアもある意味、トランプに「はめられた」というと大げさだが、「はしごを外されつつある」。

アメリカは、相対的な国力低下の中で「リストラ」に入っている。






冷戦崩壊直後は、ソ連が崩壊する一方で、中国もまだそこまで経済的には強くなかった。一時的に「端境期」に入り「アメリカ一強」体制に見えた。そうした中でアメリカの主流「ネオコン」(ブッシュやクリントン)は調子ぶっこいて、世界各地で空爆しまくりだった。しかし、今は、相対的な力の後退は明らかだ。G7よりG20の時代である。

アメリカはソ連への対抗上イスラエル、サウジアラビア、日本を全面バックアップしてきた。冷戦崩壊後はイスラエル、サウジアラビアについてはイランに対する対抗が大義名分だった。

しかし、世界は多極化している。むしろイスラエル、さらには専制王政国家のサウジアラビア。さらには、最近、歴史面でアメリカに歯向かいつつある日本。アメリカにとっては肩入れすることが都合が悪くなっている。

イスラエル、サウジアラビアは「アメリカに見捨てられること」の可能性が高まっていることを認識している。

だから、ロシアからミサイルを買っている。イスラエルは中国とも軍事交流を進めている。「保険」を掛けている。

日本はそこまで考えがいたっていないようだ。
日本政府も一時期、アメリカの尻馬に乗る形で嫌中をあおってきた。しかし、アメリカ自身がむしろ中国と組む方向であり日本もまた「はしごを外され」つつあるのではないか?

今日は、12月8日。対米英開戦から76年になる。歴史がそのままの形でそのまま繰り返す、とは言わない。

「やあやあわれこそは」で国民国家が正々堂々、ぶつかり合う時代ではない。しかし、「調子に乗っていたらはしごを外されていた」ということは十分あり得ると思う。日本は島国な分は確かに「平和」ではあるのは結構なことだが、それと表裏一体で、進行する事態への認識が遅れがちなところがあるので十分注意は必要だと思う。

by hiroseto2004 | 2017-12-08 08:58 | 国際情勢 | Trackback