サウジアラビアの戦闘機がイエメンの警察署を攻撃、180人が死傷
2017年 12月 14日
サウジアラビアの戦闘機がイエメンの警察署を攻撃、180人が死傷
サウジアラビア連合の戦闘機がイエメン・サヌアの警察署を攻撃し、これにより、収監者を含むおよそ180人の死傷者がでました。
ロシア・スプートニクによりますと、イエメンの病院筋は、「この攻撃で39人が死亡したが、重態の負傷者が出ていることから、死者の数は増える可能性がある」と語りました。
イエメンの治安筋も、サウジアラビアの戦闘機は、7回に渡り、連続的にサヌアの住宅地にある警察署を空爆したと発表しました。
また、この警察署の中には、近く捕虜交換で解放されるはずの180人近くの戦争捕虜がいたとしています。
イランのザリーフ外相はツイッターで、サウジアラビアのイエメン攻撃に触れ、「イエメンの戦争の悪夢を終わらせることは、すべての国の共通の責務だ」と強調しました。
また、イランは緊急の停戦協定の締結、人道支援の提供、イエメン人同士の対話のために、あらゆる努力を行う用意があるとしました。
これ以前にも、国連は12日火曜の報告の中で、イエメン人800万人の悲惨な状況を認め、サウジアラビアに対し、人道支援の提供のために、封鎖を解除するよう求めました。
WHO世界保健機関も、「数週間前からイエメンでジフテリアが蔓延おり、イエメン各地でジフテリアにより死亡した人の数は、34人に達している」と発表しました。
また、一方、イエメン南部のタイズ州の政府系病院の活動が、サウジアラビア連合の攻撃により停止しています。
サウジアラビアはアメリカ、アラブ首長国連邦、そのほか数カ国の支持を受けて、2015年3月からイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
この攻撃で、数万人に上る死傷者が出ています。