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エコでフェアでピースな世界をヒロシマから国政へ!成長戦略から成熟戦略。誰もが置きざりにされない社会を。核兵器も原発もない世界を。役人からヘルパーへ。庶民増税より格差是正。ヒロシマの心活かす市民発・政界再編。


by hiroseto2004
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アラフォークライシス問題の訴え方ーーー「我々」の迂回戦術がかえって禍根を残した

アラフォークライシス問題の訴え方ーーー「我々」の迂回戦術がかえって禍根を残した

アラフォークライシス問題は別に新しい問題ではなく、1990年代の就職氷河期を経験した「我々」一部活動家は再三指摘してきた問題である。

もちろん、前後の世代も厳しいが、番組でも紹介されたように、「月給」という面でこの5年間で40代前半が平均2万円も下がったのは、30代後半が微減のほかは、他のすべての世代が実は微増である中では異常である。これは「依って立つ土台」そのものの陥没に例えるべきであって、自己責任の範疇を超えるだろう。

1990年代の新自由主義(日経連の新時代の日本的経営、橋本龍太郎(故人)による「改革」)で正社員採用の大幅減少となる一方で、高度成長を前提として、企業に福祉を丸投げする仕組みは健在のままだった。「我々」は、高度成長モデルと新自由主義の双方から「挟撃」されたといえる。

そして、小泉政権下では一見雇用は増えたが、身分差別としか言いようのない非正規だけが増えていった。その矛盾は、小泉が政界引退を表明したのとほぼ同時に勃発したリーマンショック後の「派遣切り」で噴出した。この段階では「アラサークライシス」といってもいいだろう。

「我々」は、正社員中心の既存の労働組合がこうした状況に十分対応できていないことにかんがみ、独立系メーデーを呼び掛けた。民主党も「我々」の要求に対応する形で「国民の生活が第一」を掲げた。その結果、既存の労働組合以外からも大量得票して政権を奪取した。

だが、民主党はほどなくグダグダになってしまった。
さらに、「3.11」以降は、繰り返しになるが原発問題に日本共産党や宇都宮健児グループら一部を除く左派・リベラルの関心が集中した結果、「我々」の問題が忘れ去られたのは間違いないと思う。

しかし、「我々」もこうした情勢にびびってしまい、「迂回戦術」を採ったのも事実である。
「我々」に対しては左翼の内部からさえ、「自己責任論」が言われた。一つのそれに対応する「迂回戦術」が「子どもの貧困」である。本当は親世代(30代くらい)の貧困が問題なのだが、「子どもは生まれる場所を選べない」という理屈で批判をかわそうとしたのだ。この部分については安倍晋三や湯崎英彦ら自民党政治家も取り入れているのだ。しかし、逆に言えば、子供の教育費負担は減らすけど、大人の生活は苦しくするような政策を平気で取っているのが彼ら自民党政治家である。
やはり、正面から大人というか「我々」の問題を訴えるべきだったと思う。

もうひとつの迂回戦術は、「維新やみんなの党など」の「同世代」議員を支援して、民主党及びその主流を占める連合内の主に大手企業労組・公務員労組に「内角高めの球」を投じるという手法である。相手をはっとさせる、という狙いである。筆者の知る範囲でも、河添誠さんや雨宮処凛さんを信奉しつつみんなの党や大阪維新支持、という人が結構おられた。
実をいうと、維新系の議員がその後立憲民主党に入り共産党と共闘していたりする。お名前を具体的にあげると落合貴之さんや初鹿明博さんらである。彼らを支持したのは右翼ではなく、むしろなんとなくリベラルで、格差を憂えるアラフォークライシス世代が多かったとおもう。

民主党の中心を占めていた「大手企業正社員中心労組」はぬるい、と考えていたのだ。

そういう層が共産党と維新の落合さんや初鹿さん的な人たちの間で迷っていたと考えると合点が行く。そして、おそらく当該候補者も皮膚感覚としてそのことは感じていたから、共産党との共闘に抵抗はなかったのだと思う。

ただ、「我々」が「あの時点(2010年代前半)」で「橋下徹」も含む維新を持ち上げてしまったりしたのは「戦術ミス」と言わざるを得ないだろう。正直、「牽制のための内角高めの球」というよりは、「危険球」になってしまった。年配左翼が「我々」世代に警戒感を強める結果にもなってしまったと思う。

今はわたしは、「なぜ、アラフォークライシス世代が、大阪維新を支持していたのか」を年配の左翼の皆様に御進講させていただき、笑いを取っているが。
くどいようだが、左翼は、当面(向こう10年くらい?)は、新卒の若者(20代)よりは、アラフォークライシス世代に重点をおいて、問題に取り組んだら良いと思う。アラフォークライシス世代の生活を、今、一定程度立て直しておかないと、結局、今の若者を含む後続世代の負担も重くなるからだ。
当事者自身の生活。
そして、親の介護問題。

この二本柱であろう。
アラフォークライシス世代は独身で子どもがいない人も多いから、子育て支援と言っても響かない可能性もある。ここまで子どもが少なくなると子どもに優しくせざるを得なくする力学が働くであろう。子育て支援についてはもう少し下の世代向けの訴えで取り組んだ方がいいと思う。

「野党・市民連合は、アラフォークライシス世代の大阪維新や旧みんなの党の(元)支持層をごっそり取りに行け。」
これが、最近、申し上げていることである。



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by hiroseto2004 | 2017-12-15 18:20 | ジェンダー・人権(反貧困) | Trackback