日本は朝鮮対策のつもりでも・・ロシアを刺激し領土問題にも暗い影
2018年 01月 02日
日本にとっては「朝鮮対策」のつもりでも、第三者はそうみない。
日本のミサイルシステム配備に対するロシアの警告
日本のミサイルシステム
ロシア外務省のザハロワ報道官が、アメリカのミサイルシステムの配備に関する日本の決定は、日ロ関係を損なうとしました。
ザハロワ報道官は、28日木曜、この行動は、兵器のコントロールに関する協定にアメリカが違反することになるとしました。

日本は今月、正式にミサイル防衛システムを拡張し、アメリカの防衛システムを配備すると発表しました。これは、北朝鮮のミサイルの脅威への対抗を理由に行われました。この2基のミサイルシステムの価格は、ミサイルなしで総額20億ドルにのぼり、2023年に稼動することになります。
ロシアは繰り返し、東アジアなどの世界各地にミサイル防衛システムを配備し、拡張するアメリカの継続的な行動に関して、警告を発してきました。ロシア政府からすれば、このようなアメリカの行動は、地域・国際レベルでの戦略的安定に危険な結果をもたらすことになります。
アメリカは2017年上半期に、ミサイル迎撃システムTHAADを韓国に配備し、現在、日本にミサイル迎撃システムを配備する計画により、東アジアにおけるミサイル迎撃ネットワークの拡張の段階に入っています。

ロシアのスルツキー下院外交委員長は、「THAADの東アジア配備は、明らかに北朝鮮の脅威に対する抑止力を超えており、アメリカはこの計画を実行することで、北東アジアにおける包括的なミサイル迎撃システムの一部を、ロシアの国境付近で稼動しようとしている」としています。
ロシアからは、ロシアと中国の戦略的核ミサイルも探知することもできる、北東アジアにおけるアメリカのミサイルシステムのさらなる拡張は、ロシアと中国の核能力を無効化するための行動だと見られています。これは繰り返しロシアや中国の軍事関係者の抗議を引き起こしています。この中で、ロシアのプーチン大統領は、アメリカのミサイル迎撃システムの配備を脅威だとしています。
一方で、東アジアのミサイル迎撃システム配備の目的を、自国のミサイルの動向の監視だとしているロシアと中国は、アメリカの同盟国におけるミサイル迎撃システムの配備の拡張が、北朝鮮を大陸間弾道ミサイル計画の開発と、核保有の強化に向かわせることになると懸念しています。
ロシアと中国の繰り返しの抗議をよそに、アメリカはこの抗議を無視し、ミサイル迎撃システムの配備を続けており、東アジアの安全保障を危険に陥れているのです。