「アメリカのケツを舐めつつ、国内ではやりたい放題したい」を護持したいだけの安倍ジャパン【備忘録】
2018年 01月 12日
「アメリカのケツを舐めつつ、国内ではやりたい放題したい」を護持したいだけの安倍ジャパン【備忘録】
安倍ジャパンは、結局、「アメリカのケツを舐め」つつも、「(アメリカの価値観である)人権や民主主義なんぞ、カイシャの利益のためにどうでもいい」(これを開発独裁ないし権威主義という)という体制を護持したい、ということだ。
安倍ジャパンがトランプでさえも実は対話を否定していないのに、圧力一辺倒だったり、アメリカでさえも規制している危険な農薬を認可したりしている面を見ても、それは明らかである。
アメリカは世界の多極化に対応して陣形を縮小・撤収したい。これはオバマの時代から一貫している。
この点ではトランプはクリントンよりは実はオバマに近い。
アメリカは、世界からの縮小・撤退方針を、オバマで民主党支持者を納得させ、トランプで共和党支持者を納得させる。歴史的な視点で見ると、そういう道筋になるのではないか?
1980年代末、冷戦が崩壊。ソ連が不在、しかし、中国やインドも発展がそこまででないという時代、アメリカ+西欧が調子をぶっこいていた時代があった。ブッシュ父~クリントン~ブッシュ子の約20年間である。「ポストモダン」の時代である。
そのポストモダンの時代も、リーマンショックあたりを境に終わりが近づいた。アメリカ+西欧+日本だけではどうにもならない時代の到来である。そして、オバマが大統領になり、そしてトランプがその総仕上げではないのか?
トランプは、ブッシュ時代に支援を始めたパキスタンからも撤退した。今後は、たとえばイスラエルやサウジアラビアがその対象になる可能性がある。イスラエルの首都=エルサレム認定も、正直、イスラエルを針のむしろにしただけで、ありがた迷惑だったのではないか?トランプはイスラエルをかばう振りをして切捨てているようにも見える。
サウジアラビアは人権侵害などを理由に切捨てられる理由は枚挙にいとまがないからひやひやものだろう。
他方で「安倍ジャパン以外の切捨てられる(可能性がある)側」も覚悟は出来ている。
トルコは、既に、NATO加盟国でありながら、ロシアから防空システムを購入した。アメリカが敵に回る可能性を視野に入れている。イスラエル、サウジアラビアも同様である。
両国は、中国、ロシアとの協力関係を急速に強化している。
パキスタンも、アメリカに着られた瞬間「ああ、いいですよ、うちはロシアやトルコに応援してもらいますからノープロブレム」という態度である。
安倍ジャパンだけが、おたおたしている感がある。
アメリカのケツを舐めることによって生じる既得権益を捨てなくてはならないことへの恐怖感、そして、どうすれば良いのかという混乱。
第二次世界大戦中に「欧州情勢は複雑怪奇」と総辞職したのが平沼騏一郎なら「大東亜情勢は複雑怪奇」と混乱しているのが安倍ジャパンである。
とはいえ、安倍ジャパンだって、それなりに外交でカネをばらまいてきて、「成功」しているのだったら、おたおたしなければいいのだが?
え、安倍外交は「成功」していないって?
それを言ってはおしまいだ。
最後に市民+野党共闘側の課題。
内政面では開発独裁からの脱却(その方が、暮らしが良くなると言うことをきちんと胸を張って言うべき)
外交面では世界の多極化に対応した外交の多角化である。
by hiroseto2004
| 2018-01-12 23:43
| 安倍ジャパン
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