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by hiroseto2004
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トランプ、国際的な孤立の中、核合意に渋々ながら残留

トランプ大統領は、ロシア、中国はもちろん、欧州、そして日本ですら核合意を支持する中、渋々ですが、核合意の枠組みに
とどまることになりました。イランに対する制裁の停止を延長です。





  • トランプ大統領
    トランプ大統領

予想されていたとおり、アメリカのトランプ大統領は、再び、イランに対する核関連の制裁の停止を延長しました。

イランと6カ国の核合意によりますと、イランの核活動を理由に行使されてきた制裁はすべて、イランが核合意を守る限り、解除、または延期されることになります。このため、2年前から現在まで、アメリカの前政権と現政権は、アメリカ議会によって可決されたイランの核制裁の停止を延長してきました。

たしかに、この数ヶ月、アメリカの政府関係者は、一部のメディアと共に、この制裁の再度の停止延長に疑問を呈してきました。こうした中、今回もトランプ大統領がさまざまな騒ぎの中で、核合意の責務として、制裁停止を延長しました。一方で、トランプ大統領はこのような行動はこれで最後だと脅迫しています。トランプ大統領はヨーロッパ諸国を脅迫し、もし核合意が変更されないのであれば、次回120日ではイランの核制裁の停止を延長せず、アメリカは核合意から正式に離脱すると宣言しました。

2015年に6カ国の間で締結されたこの国際的な合意

トランプ大統領は、イランの核合意にミサイル問題を含めること、イランの核の制限を永続的なものすることを、アメリカが核合意にとどまる条件だとしています。一方、この合意は、イランとアメリカだけでなく、イギリス、フランス、ドイツのヨーロッパ3カ国とロシア、中国とともに締結されたものです。つまり、ヨーロッパがトランプ大統領の過剰な要求に同調し、核合意を変えるための話し合いを始めても、イラン、ロシア、中国の同意が必要となります。この3カ国は繰り返し、核合意に関する再協議を拒否しています。EUも、トランプ大統領の最近の行動の後、「われわれは核合意の完全かつ効果的な実施を続けることを今後も責務とする」と表明しました。

モゲリーニ氏、ルドリアン外相、ガブリエル外相、ジョンソン外相

このため、これから120日間、核合意の内容を変えようとするアメリカ政府の要請が実現することはないと思われます。この場合、アメリカ政府はこれまでの立場を変えるか、核合意離脱に向けたトランプ大統領の脅迫を実行に移すかしなければなりません。こうした中で、アメリカの核合意離脱その破棄は、イランの核合意の責務の廃止を意味することになります。

イランの政府高官は繰り返し、最短期間で核合意以前の状態に戻る用意があり、平和的な核活動は、質、量の点から、核合意以前よりも拡大すると表明しています。トランプ大統領は、騒ぎを起こし、EUやアメリカ議会を脅迫していましたが、たとえこの合意がアメリカ史上最悪の合意であっても、このような警告により、核合意離脱の脅迫を自制することになるのです。


  • トランプ大統領、イランに対する核関連の制裁停止を延長
    トランプ大統領、イランに対する核関連の制裁停止を延長

アメリカのトランプ大統領が、核合意に対する不満を宣言したのをよそに、イランに対する核関連の制裁の停止を延長しました。

イルナー通信によりますと、アメリカのホワイトハウスは12日金曜夜、トランプ大統領がイランの核合意遵守を認め、制裁停止の延長に署名するとして、「トランプ大統領の望む監視の強化と、イランのミサイル問題に関する項目の追加が行われなければ、アメリカはこの合意から離脱する」と主張しました。

イランのザリーフ外務大臣は、核合意に対するアメリカの過剰な要求に反応する中で、核合意は再協議できず、アメリカはこの合意の責務を履行すべきだと強調しました。

イランのザリーフ外務大臣

アメリカのムニューシン財務長官は、トランプ大統領の決定と同時に、イランのミサイル計画と人権侵害を口実に、14の個人と団体を制裁対象としました。

アメリカ議会の承認事項に従い、アメリカ大統領は90日ごとにイランの核合意遵守を認めることになっています。

2015年に6カ国の間で締結されたこの国際的な合意

2015年に6カ国の間で締結されたこの国際的な合意により、イランは一部の核活動を制限し、その代わりにアメリカはイランに対する核問題関連の制裁を解除することになっています。

アメリカはイランの防衛用のミサイル計画に関して新たな口実を設け、イランは核合意に違反していると主張していますが、EUはその維持のために、核合意の参加国すべてがこの合意を守る必要性を強調しています。



by hiroseto2004 | 2018-01-14 15:29 | 国際情勢 | Trackback