バブルと貧困は両立しうる~現在の惨状を招いた竹下登・橋本龍太郎の「大罪」~
2018年 01月 25日
バブルと貧困は両立しうる~現在の惨状を招いた竹下登・橋本龍太郎の「大罪」~
意外なようだが、バブルと貧困は並立しうる。
忘れがちだが、昭和末期のバブルでも、「ニュープア」とか「豊かさが実感できない」という言葉はマスコミなどでは、飛び交っていた。
富が一部のお金持ち・大手企業に集中する一方、消費性向が高い庶民は言われているほど余裕がなく、お金を使わなければ、実体経済は良くならない。
お金持ちや大手企業が貯め込んだお金は投機に回ったり、怪しげな企業への融資に回る。こういう状態が、昭和末期のバブルでも、平成末期の現在でも起きている。
昭和末期には住専への融資、平成末期の現在は、株価の上昇はもちろん、「はれのひ」など怪しげな企業への無理な融資となっている。他方で、日本の庶民は、主要先進国でも唯一、名目賃金が伸びない状況、教育費の公的支出のGDP比率は最低、などという状況におかれている。
ちなみに、1980年代後半(=昭和末期)に、竹下登蔵相・幹事長・総理が、お金持ち減税を行う一方で、消費税を増税。さらに、橋本龍太郎運輸大臣が国鉄民営化で労働組合潰しを行った。
1990年代中期(=平成前期)には橋本が大店法廃止を含む新自由主義的な法案を次々成立させると共に、消費税増税を強行した。
今の惨状のおおもとは、昭和末期~平成前期に既に形成されていたのであって、ひとり安倍晋三のせい、というわけではないことにも注意は必要だろう。
by hiroseto2004
| 2018-01-25 18:26
| 新自由主義批判
|
Trackback