イラク国会議員が、国内での米軍基地の撤去を要請/米軍ヘリが、イラク西部を攻撃、およそ20人が死傷
2018年 01月 28日
イラク国会議員が、国内での米軍基地の撤去を要請
イラクにおける米兵士
イラク国会のの女性議員フェルドゥス・アワディ氏が、イラクにおけるアメリカ軍基地の撤去を求めました。
イラクのテレビ・スメリアニュースによりますと、アワディ議員は、26日金曜、声明の中で、「イラクにおけるアメリカ軍基地の存在は、大きな弊害をもたらすものであり、イラクにおける米軍の行動はテロ組織ISISと同様である」と語りました。
同議員は、イラクのアバディ首相に対し、マレキ前首相の時代に調印された合意書に従い、イラクからの米軍の撤退を求めるよう要請しました。
グローバルリサーチは最近、報告の中で、アメリカは全世界に800の軍事基地を有しており、このうち6ヶ所がイラクにあることを明らかにしています。
米軍ヘリが、イラク西部を攻撃、およそ20人が死傷
アメリカ軍のヘリコプター
アメリカ軍のヘリコプターがイラク西部アンバール州を攻撃し、これによりおよそ20人のイラク人が死傷しました。
レバノンのアルマヤーディンテレビが報じたところによりますと、27日土曜朝、アメリカ軍のヘリコプター1機がアンバール州で、イラクの治安部隊の車両や民間車両を攻撃し、これにより、治安部隊など7人が死亡、他地域の警察関係者を含む11人が負傷しました。
アメリカが主導する対ISIS有志連合は、2017年11月に公表した報告の中で、2014年からイラクやシリアでこの連合の攻撃により民間人少なくとも800人が死亡したことを明らかにしました。
一方、イラクやシリアでの有志連合の攻撃を監視する団体エアウォーズは、この連合による民間人の死者を5961人としています。
アメリカは、近年、テロとの戦いを口実に、度々イラクやシリアで民間人を攻撃しています。