サウジとUAEの内ゲバ?イエメン南部の衝突で、およそ10名が死亡、100名が負傷
2018年 01月 29日
イエメン南部の衝突で、およそ10名が死亡、100名が負傷
イエメン南部で、アラブ首長国連邦とサウジアラビアとつながりのある勢力の間で衝突が発生し、多数が死傷しました。
ロイター通信によりますと、イエメン南部の病院筋は、アデン各地で28日日曜、サウジアラビアと同盟する、イエメンのハーディ元大統領側の勢力と、アラブ首長国連邦の勢力との間で発生した衝突で、少なくとも10名が死亡、およそ100名が負傷したとしています。
ロイター通信に対する目撃者の証言によりますと、武装勢力はアデンの多くの地域に配備されており、激しい銃声や爆発音が聞こえるということです。
今回の暴力は、これまでにこの2つの勢力の間で発生した衝突の中で最大規模とされています。
サウジアラビアは、アメリカの支援を得て、2015年3月からイエメンを攻撃し、完全に封鎖下においています。
この戦争で、イエメンではこれまでに数万人の死傷者が出ているほか、数百万人が難民となっています。
国連や国際的な支援機関は常に、イエメンへの支援物資の移送を妨害しているとして、サウジアラビアの連合軍を批判しています。
国連世界食糧計画やユニセフ、WHO世界保健機関をはじめとする、国連傘下の人道支援機関の発表によりますと、イエメンは緊急の食糧支援を必要としており、800万人が飢餓に瀕しているということです。
サウジ軍のイエメン攻撃で、新たに民間人7人が死亡
サウジ軍戦闘機のイエメン・シャブワ州への攻撃で、新たに民間人7人が死亡しました。
イエメンのサバー通信によりますと、今回の攻撃で、さらに数人が負傷しています。
国際赤十字赤新月社連盟のロッカ会長も、サウジアラビアは、イエメンの封鎖により、同国の人道危機を悪化させている、としています。
ロッカ会長は、イエメンでの深刻な食糧不足や、伝染病の増加により、多くのイエメン人、特に子供たちが死の危険に瀕している、と語りました。
サウジアラビアは、2015年3月以来、イエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。これにより、イエメン人数万人が死傷し、数百万人が難民となっています。