台湾大震災、死者6人に 2016年と同じ日に
2018年 02月 07日
台湾大地震の死者は6人に。偶然の一致ですが2016年の2月6日にも台湾では台南市で大きな地震がありました。なお、その年の4月には熊本・大分大震災が発生しています。
台湾というのは地学的に言えば南海トラフ・琉球トラフの延長上にありますので
地震が多いのは事実です。1935年4月21日の日本支配時代にはM7.1で3000人以上が犠牲になる地震も起きています。
が、今回の「2月6日」は2年前と偶然の一致とは言え、言葉がありません。
とにかく、お見舞い申し上げますと共に、行方不明の皆様の無事を心から祈ります。
台湾で大地震 死者6人に 邦人9人含め250人余けが
日本時間の7日未明台湾東部を震源とするマグニチュード6.4の地震があり、これまでに6人が死亡し、日本人9人を含む250人余りがけがをしました。台湾当局によりますと、地震のあと連絡が取れなくなっている人が、60人以上いるということで、安否の確認を急いでいます。
日本時間の7日午前1時前台湾東部の花蓮県から北北東におよそ20キロを震源とする地震がありました。震源の深さは、およそ10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.4と推定されています。
この地震で、震源に近い花蓮市を中心にホテルやビルなどが倒壊したり、傾いたりする被害が出ていて、台湾当局によりますと、日本時間の午後9時現在6人が死亡し、日本人9人を含む258人がけがをしたということです。
また地震のあと、連絡が取れなくなっている人が、67人いるということです。台湾当局によりますと、連絡が取れなくなっている人は、いずれも花蓮市中心部にある住宅や飲食店などが入った12階建ての建物とその建物からおよそ500メートル離れた2つの集合住宅の住民などで、軍や消防が安否の確認を急いでいます。
ただこのうち住民など50人余りと連絡が取れなくなっている12階建ての建物は、3階以下が押し潰され、建物全体が大きく傾いているうえ現地のメディアは、1時間に5センチずつ傾きが増していると伝えていて、救助活動は難航しています。
一方台湾の外交部が、現地の病院に確認したところ、けがをした日本人9人は、花蓮市内の3つの病院で手当てを受け、いずれもけがの程度は、軽いということです。
官房長官 連絡取れない日本人いない
菅官房長官は午後の記者会見で「日本台湾交流協会の台北事務所が現地の病院に確認したところ、9人の邦人が病院で手当てを受けたが8人はすでに病院をあとにした。70代の邦人男性1人は治療を終えているが、被災状況を鑑みて病院内にとどまっているということだ」と述べました。
また記者団が、連絡が取れない日本人はいないか質問したのに対し「現時点では確認はしていない。全員連絡が取れているそうだ」と述べました。
また記者団が、連絡が取れない日本人はいないか質問したのに対し「現時点では確認はしていない。全員連絡が取れているそうだ」と述べました。
台湾 蔡総統「人命救助に全力」
台湾の蔡英文総統は、地震で傾いて住民ら50人余りと連絡が取れなくなっている花蓮市の12階建ての建物を訪れました。
蔡総統は記者団に対し「この建物が倒壊しないよう重機などで支え続ける作業を行っている。地震の発生から時間がたち、いま重要な時間に入っている。救助隊の安全を確保しながら中に閉じ込められた全員を救い出すことに全力を尽くす」と述べました。
蔡総統は記者団に対し「この建物が倒壊しないよう重機などで支え続ける作業を行っている。地震の発生から時間がたち、いま重要な時間に入っている。救助隊の安全を確保しながら中に閉じ込められた全員を救い出すことに全力を尽くす」と述べました。
二次被害に注意 外務省が海外安全情報
外務省は台湾東部での地震に伴う海外安全情報を発表し、今後も断続的に余震が発生して建物の倒壊や土砂災害などの二次被害が発生するおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
具体的には、地震の被害が大きかった台湾東部の花蓮市に滞在している人や渡航を予定している人に対し、台湾当局などから最新の情報を入手し、状況に応じて旅行計画を変更して安全確保に努めるよう求めています。
具体的には、地震の被害が大きかった台湾東部の花蓮市に滞在している人や渡航を予定している人に対し、台湾当局などから最新の情報を入手し、状況に応じて旅行計画を変更して安全確保に努めるよう求めています。
日本人観光客は
地震で被害を受けた花蓮県に住んでいて、地震後日本人観光客のサポートに当たった日本人の観光ガイドによりますと、地震が発生した当時現地には60人以上の日本人の団体客が滞在していたと見られます。
このうち団体旅行で花蓮市内のホテルに宿泊していた村田敬男さん(64)は、「すごい揺れでびっくりして、階段でホテルの1階まで降りた。テレビを見ても情報があまりなくてとても困った」と話していました。
また同じツアーグループで神奈川県から訪れていた青山優子さん(54)は、「寝ていたら縦揺れと音でびっくりして目が覚めた。浴槽に張っていたお湯が廊下まであふれたり、テレビも倒れたりしていた。服を着て1階に降りて同じツアーの人たちとロビーで一晩過ごした。日本で地震には慣れていたが、こんなに大きいのは、人生で初めてです」と話していました。
このうち団体旅行で花蓮市内のホテルに宿泊していた村田敬男さん(64)は、「すごい揺れでびっくりして、階段でホテルの1階まで降りた。テレビを見ても情報があまりなくてとても困った」と話していました。
また同じツアーグループで神奈川県から訪れていた青山優子さん(54)は、「寝ていたら縦揺れと音でびっくりして目が覚めた。浴槽に張っていたお湯が廊下まであふれたり、テレビも倒れたりしていた。服を着て1階に降りて同じツアーの人たちとロビーで一晩過ごした。日本で地震には慣れていたが、こんなに大きいのは、人生で初めてです」と話していました。
ネット上で「頑張れ台湾」
ツイッターなどのSNS上では、「台湾の皆様が、ひとりでも無事でありますように」とか「東日本大震災のときに受けた恩は忘れません。今こそ恩返しを」などといった投稿とともに、中国語で「頑張れ台湾」を意味するハッシュタグなどが数万件掲載されています。
傾いた「雲門翠堤大楼」とは
台湾当局によりますと、今回の地震で大きく傾いた12階建ての建物「雲門翠堤大楼」では、日本時間の午後4時半現在住民とホテルの宿泊客合わせて56人と連絡が取れなくなっているということです。
この建物は、1994年に建てられ、花蓮市中心部にある花蓮駅の南東700メートル余りにある住宅や商業施設などが密集する地域にあります。現地メディアなどによりますと、12階建ての建物の1階から3階までにホテルと飲食店が入居し、4階以上が住宅となっています。
今回の地震では、3階以下が押し潰され、建物全体が大きく傾いていて、重機などで建物が倒壊しないよう支えながら捜索が行われています。ただ現地メディアは、建物は、1時間に5センチずつ傾きが増していると伝えているほか押し潰された3階以下の部分では、ガス漏れのため火災が発生していると伝えていて救助活動は難航しています。
この建物は、1994年に建てられ、花蓮市中心部にある花蓮駅の南東700メートル余りにある住宅や商業施設などが密集する地域にあります。現地メディアなどによりますと、12階建ての建物の1階から3階までにホテルと飲食店が入居し、4階以上が住宅となっています。
今回の地震では、3階以下が押し潰され、建物全体が大きく傾いていて、重機などで建物が倒壊しないよう支えながら捜索が行われています。ただ現地メディアは、建物は、1時間に5センチずつ傾きが増していると伝えているほか押し潰された3階以下の部分では、ガス漏れのため火災が発生していると伝えていて救助活動は難航しています。
台湾地震 専門家「低い階に地震力集中」
建物の耐震対策が専門で、日本建築学会の元会長の東京工業大学の和田章名誉教授は、今回の台湾の被災地の映像を詳しく分析しました。
今回の地震では、複数の建物が大きく傾く被害が出ていますが、このうちホテルや住宅、飲食店が入居していた12階建ての建物について、「鉄筋コンクリート製で、低い階が崩れ、それにより建物全体が倒れる被害が出ている。地震の力が最も働くのは、建物の1階や2階など低い階で、しっかりとした設計がされていないとこうした被害が出てしまう」と述べ、地震の力が低い階に集中した結果、建物が大きく傾き、被害の拡大につながった可能性があると指摘しています。
和田名誉教授は、平成11年9月、台湾中部で起きたマグニチュード7.7の地震の際に現地に調査に入りましたが、「今回の被害は、これまで台湾で起きた大地震の被害と共通している。当時も建物を支える柱が細く、数も少ないなどあまりいい設計とはいえない建物が多かった。平成11年の大地震のあと、台湾でも建物の耐震性を高めるなどの対応が始まったが、まだ手が回っていない建物が数多くあるのではないか」と述べました。
そのうえで日本も台湾と同じように地震が多いことから、「日本にも耐震性の低い古い建物が各地に残っていると思うので、自宅などの耐震性の確認を積極的に行ってほしい」と話していました。
今回の地震では、複数の建物が大きく傾く被害が出ていますが、このうちホテルや住宅、飲食店が入居していた12階建ての建物について、「鉄筋コンクリート製で、低い階が崩れ、それにより建物全体が倒れる被害が出ている。地震の力が最も働くのは、建物の1階や2階など低い階で、しっかりとした設計がされていないとこうした被害が出てしまう」と述べ、地震の力が低い階に集中した結果、建物が大きく傾き、被害の拡大につながった可能性があると指摘しています。
和田名誉教授は、平成11年9月、台湾中部で起きたマグニチュード7.7の地震の際に現地に調査に入りましたが、「今回の被害は、これまで台湾で起きた大地震の被害と共通している。当時も建物を支える柱が細く、数も少ないなどあまりいい設計とはいえない建物が多かった。平成11年の大地震のあと、台湾でも建物の耐震性を高めるなどの対応が始まったが、まだ手が回っていない建物が数多くあるのではないか」と述べました。
そのうえで日本も台湾と同じように地震が多いことから、「日本にも耐震性の低い古い建物が各地に残っていると思うので、自宅などの耐震性の確認を積極的に行ってほしい」と話していました。
おととし2月6日にも大地震「恐怖の一致」
現地時間の6日深夜に発生した今回の地震について、現地メディアは、おととし台湾南部で起き、117人が死亡した大規模な地震と同じ日に起きたことから、「恐怖の一致だ」などと、報じています。
このうち、台湾の4大新聞のひとつ「中国時報」の電子版は、おととしの地震が起きたのも、今回の地震と同様に住民らが寝静まった深夜の時間帯であることに触れ、「偶然の一致」と指摘したうえで、「まさか2年後に同じような災害に見舞われるとは誰もが思わなかっただろう」と報じています。
また、香港のメディアは、地震が同じ2月6日に起きたことについて、「恐怖の再来だ」としたうえで、1999年に2400人以上が死亡した台湾中部の大地震も未明に発生していることに触れ、「なぜ被害者が出やすい夜にばかり地震が起きるのか」などと伝えています。
このうち、台湾の4大新聞のひとつ「中国時報」の電子版は、おととしの地震が起きたのも、今回の地震と同様に住民らが寝静まった深夜の時間帯であることに触れ、「偶然の一致」と指摘したうえで、「まさか2年後に同じような災害に見舞われるとは誰もが思わなかっただろう」と報じています。
また、香港のメディアは、地震が同じ2月6日に起きたことについて、「恐怖の再来だ」としたうえで、1999年に2400人以上が死亡した台湾中部の大地震も未明に発生していることに触れ、「なぜ被害者が出やすい夜にばかり地震が起きるのか」などと伝えています。
by hiroseto2004
| 2018-02-07 22:25
| 事故・災害・事件
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