イエメン軍が、サウジのミサイル防衛システム・パトリオットPAC-3を破壊
2018年 02月 11日
イエメンの政府軍と義勇軍のミサイル部隊が、同国南西部でサウジアラビアのミサイル防衛システム・パトリオットPAC-3を破壊しました。
イエメンのアルマシーラ・テレビは10日土曜朝、同国南西部モハー州で、サウジアラビアのミサイル防衛システム・パトリオットが破壊されたと報じています。
サウジアラビアは2015年に、アメリカとの間に17億5000万ドルに相当する、P3型ミサイル及びミサイル防衛システム・パトリオットの購入契約を締結しました。
P3型ミサイルは、最新鋭のパトリオットミサイルの1つです。
このミサイル防衛システムは、弾道ミサイルをも破壊する能力を有しています。
イエメンは、サウジアラビアにより全面的に封鎖されているにもかかわらず、同国の政府軍と義勇軍の防衛能力は日々増大しています。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦の支援を得て、イエメンのハーディ元大統領を政権に復帰させる目的で、2015年3月からイエメンを攻撃し、同国を完全に封鎖しています。
この攻撃で、これまでにおよそ1万3000人のイエメン市民が死亡、数万人が負傷したほか、数百万人が住む家を失っており、また同国のインフラが破壊されています。
この攻撃によりまた、イエメンは食糧や医薬品の深刻な不足に直面しています。
サウジアラビアの戦闘機がイエメン各地を攻撃
サウジアラビアの戦闘機がイエメン各地を攻撃
サウジアラビア軍の戦闘機が10日土曜、12回にわたりイエメンの北部サアダ州、ジャウフ州、及び西部フダイダ州を爆撃しました。
IRIB通信によりますと、サウジアラビアの戦闘機は同国とイエメンの国境地帯に位置する北部サアダ州を6回、ジャウフ州を5回にわたり爆撃しています。
また、サウジアラビア軍の戦闘機はイエメンの西岸地域にあるフダイダ空港も爆撃しました。
一方、イエメンの政府軍と義勇軍は、数回に渡る作戦において、特にサウジアラビア軍と外国の傭兵の拠点を攻撃しています。
イエメンの政府軍と義勇軍のミサイル部隊は10日、同国南西部にあるサウジアラビアのミサイル防衛システム・パトリオットPAC3を破壊しました。
サウジアラビアは2015年、アメリカとの間で、この種のミサイル防衛システムとPAC3型のミサイルの購入に関する17億5000万ドル相当の契約を締結しています。