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by hiroseto2004

安倍支持基盤から脱走する?官僚・インテリ層

安倍支持基盤から脱走する官僚・インテリ層

安倍総理の支持基盤は大別すると
1,日本会議のような確信犯的な支持基盤
2,官僚や大学教授らプチブル・インテリ層
に分かれると思う。
2,については、「民主党政権はちょっと進歩的すぎてついていけない」という思いから、特に官僚らは、民主党の足を引っ張った。
実を言うと、現代においては、立憲民主党や日本共産党など野党議員の方が、「フツーのインテリ」系の人が多く、自民党の方が「若殿・姫君」ないし総理の虎の威を借りるだけの「ゴロツキ」のような議員が多い。これは、小選挙区制の悪影響もあり、そういう人しか当選しない、と言う問題がある。下手に総理に直言する能力がある人は自民党から公認されないのだ。
だから、官僚らにとっては、
「手玉に取りやすいのは質が劣化している自民党、特に安倍晋三ら」
という思いもあったと思う。
ところが、である。
安倍晋三らは、旧民主党の「政治主導」だけは、悪い意味で取り入れた。民主党の場合は「政策決定の政治主導」だが、安倍らの場合は、「総理周辺のゴロツキが行政に横車を押しやすくするための政治主導」になった。
2014年5月30日に発足した「内閣人事局制度」により、飛躍的に総理の人事権は強化された。総理の機嫌を損ねれば出世できない。そういう気風が官僚に広がったのは間違いない。
しかし、その結果が、森友・加計疑獄であり、1年間も国会を騙してきた文書改ざん事件である。
官僚たちも
「(民主党政権の脚を引っ張ったのは良いが)こんなゴロツキにあごでこき使われるとは?!」
という思いがあるのではないか?
そうした、官僚やその同窓生の大学教授、あるいはマスコミ関係も含めて、一挙に安倍総理から離れていった、というの
が3月前半に起きた事態ではないだろうか?
また、間違いなく朝鮮半島情勢の緊張緩和も影響している。
安倍総理のこれまでの強硬姿勢は、「日本かやの外」となり、国際ビジネスで利益を得ているグローバルインテリ層の不興を買いつつある。

他方、安倍総理は、そうはいっても、特に思想が一致するお友達に対しては相当な利益誘導を行ってきた。
そのやり方は、地方自治体の一部のあくどい首長や議長があちこちにきめ細かに手を回して支配を固めるのに似ている。
どんなに論理的にはおかしいことをやっていても、そういうタイプの首長や議長は、3期、4期と支配を続け、なかなか打倒されないケースも多いのだ。そういう人は、打倒されても、意外とコアな「信者」は根強く残っているものだ。

安倍総理は政治主導を悪用して、地方自治におけるあくどい首長や議長の手法を国政レベルに持ち込んでいる。その結果、国政が「官僚政治」から「ゴロツキお友達政治」へむしろバックラッシュ(後退)してしまった。

安倍総理の「コアな支持基盤」は劣化ウランのように堅いのも事実だろう。例え、安倍総理が打倒されても、安倍的な「田舎のゴロツキ政治」を是とする気風というものは簡単には一掃されないだろう。とはいえ、安倍総理打倒がそうした田舎のゴロツキ政治打倒の重要な一歩ではあるだろう。
その上で「官僚政治」(ゴロツキよりはマシだが)から「近代立憲主義」(官僚にも政治家にも憲法を守らせる)当たり前の政治へ、一歩は前進させたい。



by hiroseto2004 | 2018-03-12 21:46 | 安倍ジャパン | Trackback