本社社主も、1人の介護職員として、紙おむつの管理には悩むところです。
ご利用者様がトイレにおむつを流すという事件も時々あります。
こうした技術の実用化は助かります。
高齢者の介護の現場や子育て世帯から、使い終わった紙おむつの処理に困っているという声が出ていることから、国土交通省は下水道に流して捨てる実証実験を2018年度から始めることになりました。
高齢者の介護施設では、毎日大量に使う紙おむつの処分や、においの対策が負担になっています。子育て世帯からもゴミ出しするまでのおむつの保管に苦労しているという声が上がっています。
このため国土交通省では、使い終わった紙おむつを下水道に流して捨てられないか検討することになり、13日、有識者による会議を開きました。
この中で国土交通省は、紙おむつを細かく切り刻んで下水に流す装置を開発し、介護施設やマンションなどには大型の装置を入れ、まとめて処分する案も示しました。
国土交通省では、2018年度から試作した装置をつかって実証実験を行い、下水がつまらないようにするには、介護施設や家庭でどのような設備が必要になるかや、設備の設置費用や使用料などをどのように負担するか検討することにしています。
国土交通省は実証実験の結果を踏まえて、2021年度をめどに紙おむつを下水道に流すことを認めるかどうか判断することにしています。
有識者会議の座長をつとめる日本大学の森田弘昭教授は、「高齢化社会が進むにつれておむつ処理の負担は大きくなっていく。課題は大きいが一つ一つ検証していきたい」と話していました。