アメリカに見捨てられたくないサウジアラビアが「トランプの変心」の背景に?
2018年 04月 12日
しかし、化学兵器事件を契機にシリア攻撃に舵を切り始めています。
その背景には、サウジアラビアが、アメリカに「金を出すからシリアにいてくれ」と懇願したことがあったようです。
アメリカのシリア攻撃の可能性が高まる
一部の情報筋が、今後数時間のうちにアメリカがシリアを攻撃する可能性が高まっていることを明らかにしていますが、ホワイトハウスの報道官は、「アメリカはシリア攻撃に関して最終的な判断を下していない」と語りました。
アメリカのトランプ大統領は、11日水曜、ツイッターで、アメリカがシリアを新型ミサイルで攻撃することを予告しました。
アメリカの情報筋は、「アメリカ当局は、戦闘機や艦船、兵士など、シリア攻撃に必要な軍備を整え、トランプ大統領の指示を待っている」と発表しました。
フォックスニュースは、「数時間後にシリア政府に対するアメリカの空爆が開始される」と伝えました。
11日、シリア上空では、周辺数百キロの範囲まで、旅客機は飛行していません。
こうした中、アメリカのマティス国防長官は、「アメリカ政府は、シリア攻撃に関する情報を分析している」と語りました。
アメリカは、シリア政府がテロリストに対して化学兵器を使用したと非難し、シリア政府に対し、この措置への対応を待つよう警告しました。
シリア政府軍は、東グータ地区でのテロリスト掃討で大きな勝利を収めており、化学兵器を使用する必要はありません。
アメリカとシリアのその同盟者は、シリアでの自分たちの敗北を覆い隠すため、常に新しい陰謀を追求しています。
国連のグテーレス事務総長は、国連安保理常任理事国の大使と電話で連絡を取り、シリア情勢について強い懸念を表明しました。
シリアに対するアメリカの脅迫が高まる中、トランプ大統領は数日前にアメリカ軍のシリア撤退を表明していましたが、サウジアラビアのムハンマド皇太子は、ワシントンを訪問した際、サウジアラビアがアメリカの地域駐留の費用を負担する代わりに、シリアに残留するよう説得しました。
アメリカは、15年前にも、イラクに対して世論操作を行い、国連安保理で偽りの情報を提示して、この国を攻撃し、数十万人の命を奪いました。