人気ブログランキング | 話題のタグを見る

庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

燃え尽きる前のローソクは明るくなるーー冷戦と高度成長幻想の終焉と安倍ジャパン

安倍ジャパンの致命傷は「冷戦利権」とでもいうべきものへの固執である。
もうちょっと踏み込めば「冷戦利権」と、「アジアで近代化に先行した国」としての優位性双方にあぐらをかいていたということである。
「冷戦利権」も「アジアで近代化に先行した優位性」も失われ、恐慌状態にあるのだ。
たぶんそれは自民党そのものの存在意義が失われたことと同義である。

ただし、燃え尽きる前のローソクというのは、明るくなるものである。

 自民党体制は、1949年の衆院選で吉田自由党が大勝してほぼ原型ができたといっていい。
あれから70年近く。
ローソクで言えばもはやローソク本体はなくなりかけている。
燃え尽きる寸前に安倍一強という形で明るくなった、といえるだろう。
ローソク本体の正体は何か?
「冷戦構造」と「高度成長」であろう。
後者についてはとっくに終わった。しかし、やはり「成功体験」というのは残るものである。
前者については、今、朝鮮で終わりつつある。これは大きい。正直、アメリカにとって、極論すれば日本なんぞどうでもよくなる。自民党にてこ入れなんぞする必要もない。あとはどうとでもなれ、である。
ローソクの本体がなくなる以上、今のような形での自民党体制は終わるときが来る。
かつて大日本帝国の領域だった地域の中で、日本本体が一番民主化=権威主義体制脱却が遅いという結果になった。権威主義体制脱却は軍事政権だった台湾、韓国のほうが先に来て、マイルドな権威主義体制だった日本が一番最後になる形になったが、それでも時期が来るときは来る。
ただ、体制の最後のほうでは、歴史の流れから目を背けたい人々が必死になって旧体制を護持しようとエネルギーを振り絞るものだから、ローソクが明るくなるような現象が起きる。これは、過去の東欧の独裁体制崩壊時にも起きている。


by hiroseto2004 | 2018-05-07 05:50 | 安倍ジャパン | Trackback