イランでも「カメラを止めるな!」が著作権問題も含めて報道
2018年 08月 22日
ゾンビのごとく広がった映画「カメラを止めるな!」
9ヶ月前、84席の小規模の映画館での上映が始まったゾンビ映画「カメラを止めるな!」は、現在までに、制作費の250倍の興業収入を得ています。
ハリウッドリポーターによりますと、この映画は37分ワンカットのシーンから始まり、それに続いてゾンビとスプラッターな場面が映し出されます。この96分の映画は、当初6日間だけの単館上映でしたが、観客の歓迎を受け、およそ10ヵ月続き、上映する映画館も200以上に増えました。
この「カメラを止めるな!」は、1年間に制作される日本の独立系映画400本のひとつで、こういった映画は通常、一般公開はされませんが、この映画は、その例外のひとつです。
この映画は、上田慎一郎監督の2作目で、国内で人気が出た後、中国やブラジルなどに販売されましたが、それ以前にも、アメリカで上映され、1000万ドルの興行収入を記録しました。
34歳の上田監督は、8日間という大変わずかな日程で、無名俳優を使ってこの映画を撮影しました。当初は6日間の上映期間でしたが、現在、香港、韓国、台湾、イギリス、ドイツ、北欧諸国で上映されています。こうした中で、イタリアで行われたウーディネ極東映画祭では、観客総立ちによる賛辞を送られました。
「カメラを止めるな!」は、およそ1ヵ月半前から3つの映画館で上映され、ゾンビに扮した人に対するゾンビ割引や、リピーター割引が設定されました。これまでに、日本だけでも700万ドルの収入を得ており、SNSでもその幅広い、強い支持が世界各国で伝えられ、驚くべき成功を得ましたが、その一方で、批判や非難も出ています。
上田監督は、以前、あるインタビューで、5年前見た劇からこの映画の着想を得たとしています。脚本家の和田亮一氏は、この映画を見て、SNSで、この映画は自分の舞台を盗作したものだとしました。この中で、和田氏は、今週メディアの前で、「カメラを止めるな」は盗作だと語り、訴訟の準備をしているとしました。