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庶民派知事で何があっても心配いらない広島を ヒロシマ庶民革命


by hiroseto2004

「農業を株式会社化する」という無理 これからの農業論 

「農業を株式会社化する」という無理 これからの農業論
一般社団法人 家の光協会

「農業に株式会社を進出させ、大規模化し、儲かる農業にしよう。」というのが、今の
国なり広島県なりの農業政策の方向性です。
 さらに広島県や広島市がここ数年、急速に進めている方向性は、大ざっぱに言えば「これからは人口減少
だからどんどん田舎から人を撤退させ、地方の中心都市に人口や都市機能を集約させよう」
というものです。
しかし、本当にそのような路線、うまくいっているのでしょうか?別の道があるのではないでしょうか?
そんな疑問に内田樹さんらが応えます。「「農業を株式会社化する」という無理」を内田樹さん、
「年に1%づつで田園回帰はできる」を藤山浩さん、「農本主義が再発見されたワケ」を宇根豊さん、
「贈与のモラルは再び根づくか」を平川克美さんが担当。巻頭と巻末には内田さんと養老孟司さんの
特別対談が収録されています。
内田さんはそもそも、農業というものはそもそも「弱いもの」であり、GDPが10倍になったら需要が10倍になるような
ものではないし、故に市場原理主義がなじまないことを正面から指摘しています。
藤山さんは特に2010年代に入って起きている人口の「田園回帰」の動きを指摘。
バランス良く、全世代の移住者を受け入れていくこと、縦割りでは無く農業なり交通なり
福祉なりを統合的に考えることが出来る「田舎のプロ」を育てていくこと、地域内での
経済循環を活性化していくことなどを提案しています。
広島県の農業は、特に少量多品種生産で有名です。そもそも「儲かる」ことを追及することに
は無理があります。市場原理とは違う土俵を造る必要があります。また、広島県は、最近、
他県からの移住者が多い県になっています。そうしたことをどう生かすか?その参考材料にも
この本はなると思います。



by hiroseto2004 | 2018-09-02 20:16 | 農業・食料 | Trackback