2021広島県知事選挙を前にさとうしゅういちは提言します⑯ーー「楽しいこと・面白いこと」より「地道なこと・しんどいこと」に取り組む県政へ
2018年 09月 10日
2021広島県知事選挙を前にさとうしゅういちは提言します⑯ーー「楽しいこと・面白いこと」より「地道なこと・しんどいこと」に取り組む県政へ
さとうしゅういちは、11年近く、労働や福祉、男女共同参画などの現場で県行政に携わってきました。さらに、現在では民間の介護現場で介護職員をさせていただき、外側からも福祉行政を見させて頂いています。
ハッキリ申し上げます。行政というのは「楽しいこと・面白いこと」ではなく、むしろ圧倒的に「地道なこと・しんどいこと」とそれに関連することばかりといっても過言ではありません。災害対策を含む危機機管理などはその最たるものです。地道なこと、しんどいことの積み重ねです。
他方、「面白い」というのは、「金が儲かって面白い」ということももちろん含むでしょう。
しかし、そもそも行政は「儲けるため」にあるわけではありません。「儲かるような事業」はそもそも、基本的には民間に任せておけば進みます。行政がやるべきことは、民主的に定められた労働なり環境なりの安全基準なりのルールを守って頂くことです。
あるいは、行政トップがご自分やご親友のの趣味のような事業を進めていくことも、ご当人にとっては「楽しい」ことでしょう。だが、そのことで、必要な事業にお金が回らないということも起きかねません。
しかし、残念ながら、この点を忘却している行政トップやその関係者が日本国中にあふれています。
現総理やその配偶者がその頂点にあるのは間違いありません。そして、残念ながら、現広島県知事もその仲間入りをしてしまっているのが現実です。
現知事は、企業への投資ファンドをつくっていますが、そもそも、それは「行政でやるべき」ことでしょうか?
県議会の少なくない議員も反対していた中で改めて問われます。
現知事は、グローバルエリートを育てる中高一貫校の設立にはご熱心ですが、他方で、県内公立学校で学校の先生が不足するという自体を招いています。
また、十分な砂防予算を確保せず、砂防ダムの掃除などの要望を断ってきた結果、府中町や安芸区をはじめ、多くの場所で2018西日本大水害の被害を拡大したのも間違いありません。
「面白いこと」「楽しいこと」は現知事は得意でいらっしゃいますが、「地味なこと」「しんどいこと」を軽視したツケが噴出しています。
もちろん「楽しいこと」「面白いこと」がなければ、生活はつまらないものになってしまいます。行政でも「楽しいこと」「面白いこと」をぶち上げるような人が幹部に1人くらいはいたほうが良いでしょう。言い換えれば、現知事を全面的に否定するものではなく「ああいう人も、幹部の1人くらいにはいた方が良い」でしょう。
むろん、現知事も一定の功績はあります。県政は、前知事(故人)や元大物県議会議長(12年議長を務めた)のもとで、まるで氷河のように凍り付いていたことを1人の県庁マンとして目のあたりしてきました。
その凍り付いていた県政を一度、「アイスブレーク」した功績はあると、現知事の当時の部下の1人として考えています。
しかし、あれから9年。今度は「楽しいこと」「面白いこと」に偏りすぎて、本来の行政の役目である「地道なこと」「しんどいこと」をおろそかにしています。
そもそも「楽しいこと」「面白いこと」も「地道なこと」「しんどいこと」の裏付けなくして、輝きません。
いま、日本国も広島県も、「面白いこと」「楽しいこと」で気を紛らわそうとしていた状態を脱する必要があります。
県民の皆様にも考えて頂きたい。
日本国がいわば、長期低落傾向にある中、そこから目をそらすために、ついつい、目先の「面白いこと」「楽しいこと」ばかりに逃げてしまう傾向はありませんか?
そのことを一概に責めるつもりはありません。
しかし、やはり、普段から「地味なこと」「しんどいこと」にも目を向けておいて頂きたい。
そのことが「いざというとき」の危機管理にもなります。
さとうしゅういちが仕事を今させて頂いている介護現場は「地味なこと」「しんどいこと」の連続であり、言ってみれば危機管理の連続です。
さとうしゅういちは、行政現場の経験、介護現場の経験を生かし、「地味なこと」「しんどいこと」にきちんと取り組む県行政を取り戻します。
また、県民の皆様にも、行政とはどうあるべきかをきちんと考えていただくべく、積極的に情報の共有化を図って参ります。