IAEA総会、核合意の支持とアメリカの孤立
2018年 09月 20日
イラン核合意を殆どの国が支持。
IAEA総会、核合意の支持とアメリカの孤立
IAEAの総会
IAEA国際原子力機関の加盟国によるイラン核合意への支持は、アメリカ、シオニスト政権イスラエル、サウジアラビアが、イランに対する根拠のない発言を行っているにもかかわらず、国際社会で孤立していることを示しました。
IAEA総会と同時に、多くの加盟国が、イランとIAEAの協力を歓迎し、核合意の維持と実施を求めるとともに、アメリカの核合意からの離脱に遺憾の意を表明しました。アメリカ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、シオニスト政権は、IAEA総会の中で、再び、核合意への反対を明らかにし、イランは地域の情勢を悪化させる行動を取っていると非難しました。イランのガリーブアーバーディIAEA大使は、この主張に対し、次のように語りました。
「アメリカの一方的なアプローチは、この国があらゆる合意において信用できないことを示している。国際社会が、アメリカの一方的な行動に対処することが不可欠だ」

IAEA加盟国が、IAEAの総会で核合意を改めて支持したことは、アメリカの一方的なアプローチは、もはや通用しないことを示しました。アメリカの核合意からの離脱と、他の国際的な合意の軽視により、アメリカは国際的な批判を浴びることになりました。世界の人々は、アメリカの一方的で破壊的な政策や理不尽な要求に抵抗する立場を取っています。
核合意は、イランの国際合意に対する責任感や信頼を示す場となり、この中で、IAEAはこれまで12回の報告の中で、イランの核合意遵守を認めています。このような状況の中で、アメリカの態度を黙認することは、すべての国際機関や国際合意にとって危険なことであり、この政策に対する沈黙は、世界に混乱を招くことになるでしょう。
核合意への支持は、アメリカの態度への拒否を示しており、それはIAEAの総会でも見られました。イラン原子力庁のサーレヒー長官は、19日水曜、中国原子力機関の長官と会談し、「核合意への支持は、アメリカの一方的な態度に対抗する戦略だ」と語りました。
現在、世界の人々は、トランプ大統領の核合意を否定する政策に譲歩すれば、破壊的な結果が待っていることを正しく理解しています。トランプ大統領の核合意離脱には、アメリカ政府内からも抗議の声があがっており、最近のトランプ大統領とマティス国防長官の関係に関する報道も、そのことを物語っています。この中で、アメリカの新聞ニューヨークタイムズは最近、このように伝えました。
「マティス国防長官は、アメリカの核合意からの離脱に反対の立場を取っており、この行動の影響についても、トランプ大統領と対立している」

トランプ大統領の核合意に対する政策への非難は、彼らが目的を達成することができず、数々の国際的な会合の中で孤立し、これまで以上に彼らの偽りが明らかになっていることを示しています。人権活動家のペレド氏は、数日前、ミントプレスニュースのインターネットサイトに次のように記しました。
「最近のIAEAの報告は、改めて、イランがあらゆる分野で核合意を遵守していること、今後も遵守することを非常に明白に述べている。核合意に署名したほかの国々も、取り決めを守っており、すべての国が、アメリカの核合意からの離脱は過ちだったと訴えた」