イラン原子力庁長官、核合意と日・イ関係について見解表明
2018年 11月 30日
イラン原子力庁長官は日本政府の立場を理解しつつも、必要以上にアメリカに忖度する必要はない、ということも言っていますね。
イラン原子力庁長官、核合意と日・イ関係について見解表明
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、「核合意の崩壊は、予測不可能な地域・世界的な結果を生むことになる」と語りました。
サーレヒー長官は、共同通信の取材に対し、ベルギー・ブリュッセルにおいて、イランとEUによる継続中の核合意や、日本とイランの関係について見解を表明しています。
また、「アメリカによる一方的な対イラン石油禁輸制裁のため、日本がイランを警戒している」とし、これに対してアメリカに対する日本政府の微妙な立場を理解していると述べました。
さらに、医療物資や科学技術など、アメリカの制裁の適用外とされている分野での協力を日本に呼びかけ、「日本がより独立した立場をとるよう期待する。日本は、自らが望むならより多くのことができる。アメリカが全く関心を示していない分野があるが、日本はイランに関して必要以上に慎重に行動している」としています。
サーレヒー長官はまた、アメリカの制裁にもかかわらず、日本がイランと原子力の安全に関する協力を継続しているとし、「日本は原子力安全面における運用を、あらゆる条件で継続していくことを主張している」と語りました
さらに、「アメリカが5月に離脱した核合意の維持に向けて国際社会との会談が続けられている」とし、会談は前向きな雰囲気の中で進んでおり、イランをアメリカの制裁から守る決済メカニズムの実現に関して楽観的であると述べました。
核合意の崩壊の可能性にも言及したサーレヒー長官は、「合意の崩壊の結果は、われわれはもとより、国際社会、地域にとっても予測不可能である」としました。
by hiroseto2004
| 2018-11-30 19:00
| 反核・平和
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