「公務員に天誅!」系と「連合」を合体させて自民党に対抗しようというのは無謀だ
2019年 01月 02日
「公務員に天誅!」系と「連合」を合体させて自民党に対抗しようというのは無謀だ
小沢一郎さんが橋下徹さんと国民民主党をつなぎ合わせるような方向を考えているという報道がされている。
事実なら止めた方が良い。
「公務員に天誅!」の元祖・橋下徹さんと、「連合」をバックとする国民民主党をつなぎあせてうまくいくはずがない、というか、「こいつら何をしたいのか?」と有権者から疑念を招くだけだ。橋下支持者も、連合組合員も支持しないだろう。
橋下支持者の中には、
1,ゴリゴリのブルジョワの自己責任論者(比較的年配が多い)、
2,団塊ジュニアくらいの高学歴ワープアを中心に、「公務員、教員に天誅!」という流れで橋下さんを支持している人の二つの流れが大きくいってあると思う。
2には、小泉純一郎さんは非正規雇用を拡大したから嫌いだけど、橋下さんは既得権の公務員、労組に天誅を加えているから好き、みたいな人も結構居たりする。
ただ、地方では公務員は若者の良い就職先だ。地方の20代には「公務員に天誅!」は受けが悪い。沖縄県知事選挙で自公候補が思ったほど若者票を得られなかったのは、小池百合子、松井一郎という「公務員に天誅!」系の本土の政治家が前に出すぎたせいだ。
東京や大阪なら、ブルジョワや、団塊ジュニアくらいの高学歴ワープアが結構居て松井や小池の人気が候補の人気につながる傾向があるが、沖縄では10代、20代の若者の票を名護市長選挙に比べても減らすだけになった。
逆に言えば、地方では橋下さんは疫病神だ。疫病神をわざわざ取り入れる必要はない。しかも、一方で連合を「正社員クラブ」として嫌っている都会の団塊ジュニアの高学歴ワープア層は橋下さんが連合と組んだことを知ってガッカリするだろう。この層の票も得られない。
どの層の票も得られず、野党は大敗しかねない。
得をするのは、低投票率で組織票に支えられた自公だけだ。
先の西日本大水害では公務員が減りすぎた結果、復旧・復興に支障が出ている。また、教師が減りすぎて、授業が出来なくなった学校もある。だいたい、公務員に天誅!を加えても一瞬スカッとすることはあっても、団塊ジュニアくらいの高学歴ワープアが救われるわけではない。
庶民増税、大金持ち・大手企業バラマキ、「災害対策よりも総裁選」などなどの、「アベコベ政治」。当面はアベコベ政治の問題点是正が十分に共通綱領だろう。焦ってきてれつなことをしても、野党が自滅し、自公を延命させるだけだ。
by hiroseto2004
| 2019-01-02 18:40
| 新しい政治をめざして
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