世界食糧計画が、イエメンでの人道状況の悪化について警告
2019年 01月 29日
とにかく、イエメンの人々に食料・医薬品を。そのためには、サウジアラビア(皇太子・ムハンマド被疑者)は封鎖を止めなければならない。サウジアラビアは停戦合意を守れ!
世界食糧計画が、イエメンでの人道状況の悪化について警告
イエメンでの飢餓発生と人道状況の悪化
WFP世界食糧計画が、イエメンでの飢餓発生と人道状況の悪化について警告しました。
IRIB通信によりますと、世界食糧計画は28日月曜、「イエメンでの人道状況は極めて危険なものであり、この状況が続いた場合には飢餓の発生につながりかねない」と表明しています。
また、「世界食糧計画は、イエメンのおよそ1200万人の人々に食糧支援を行い、極度の空腹に陥っている人々の苦痛をなくすため努力している」としました。
これ以前にも、国連は2019年におけるイエメンの人道状況の悪化に関して警告し、「イエメンでの飢餓の危機は、同国の総人口の75%以上に及んでいる」と発表しています。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦などの支援を得て、2015年3月からイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
この戦争で、イエメンは食料や医薬品の深刻な不足の事態に直面しているほか、これまでに数百万人の難民や死傷者を出しています。
サウジが新たにイエメン攻撃、一家4人が死亡
サウジによるイエメンへの攻撃
サウジアラビア軍の戦闘機が26日土曜未明、イエメン北西部ハッジャ州を攻撃し、この中でイエメン人の一家4人が死亡しました。
イルナー通信によりますと、サウジアラビア軍の戦闘機は、4回に渡りハッジャ州の複数の都市を爆撃したということです。
イエメン軍報道官は25日金曜、「サウジアラビア軍は過去48時間に、フダイダでの停戦協定に158回違反した」と表明しました。
フダイダでは昨年12月18日未明から、イエメン政府側の代表団とサウジアラビア側の間で、スウェーデンで成立した停戦合意が実施されていますが、サウジ主導のアラブ連合軍は、毎日のようにこの停戦を破っています。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦などの支援を受け、2015年3月からイエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。
この戦争の中で、イエメンではこれまでに1万4000人以上が死亡、数万人が負傷、数百万人が住む家を失い、さらに食料や医薬品の深刻な不足の事態が続いています。