ワルシャワでの反イラン会議が、アメリカの敗北と孤立の新たな証に
2019年 02月 15日
アメリカ国務省の Nathaniel Tek報道官も13日夜、「ワルシャワ会合は、特定の国にスポットを当てず、中東問題への対処が扱われた」と述べています。」という有り様。そもそも独仏など欧州主要国は閣僚など大物を派遣せず事実上不参加。
ワルシャワでの反イラン会議が、アメリカの敗北と孤立の新たな証に
ワルシャワで反イラン会議が開催
ポーランド・ワルシャワでの国際会議が冷めたムードで開催される中、アメリカのブライアン・フック・イラン担当特別代表が、「アメリカは、対イラン戦争を計画していない」と主張しました・
フック代表は13日水曜、カタールの衛星通信アルジャジーラの取材に対し、イランに対する疑惑を繰り返すと共に「アメリカは、イランとの戦争を計画していない」と語りました。

イギリスの新聞ガーディアンは、「フランスやドイツといったヨーロッパの主要国からは、今回の会合には下級外交官のみが参加している」と報じました。
EUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表は、今回の会合に出席していません。
2日間に渡る今回の会合は、13日水曜からワルシャワで開催されています。
アメリカ政府は、この会合の開催計画を提出した際、イランを議題にすると表明していましたが、各国の間でこれが歓迎されなかったことから、テーマを「中東問題」に変更しました。
アメリカ国務省の Nathaniel Tek報道官も13日夜、「ワルシャワ会合は、特定の国にスポットを当てず、中東問題への対処が扱われた」と述べています。
アメリカのニュースサイト・ポリティコは14日木曜、「ワルシャワ会議はアメリカの孤立をごまかすはずだったが、逆にそれがクローズアップされた形になった」と報じています。
この会合の開催と同時に、イラン南東部では同国の国境警備隊員が自爆テロ攻撃を受け、27人が殉教、ほか13人が負傷しました。
今回の事件に関しては、ワルシャワ会議の参加国の1つであるサウジアラビアの支援を受けたテロ組織・ジェイショルゾルムが犯行声明を出しています。
ワルシャワ会議の開催国・ポーランド外務省は、イランでのこのテロ攻撃に反応し、「ポーランドは、あらゆる形でのテロ攻撃を非難する。今回のイランでのテロもその例外ではない。我が国にはテロリストは存在しない」と表明しました。
こうした中、これまでに多数のイラン国民を暗殺してきたイラン反体制派テロ組織モナーフェギン(MKO)のメンバーは、今回のワルシャワ会合の開催と同時に、その会場前に集結し、イランとその国民に反対するスローガンを叫びました。